パランティア・テクノロジーズの2025年12月期3Qは、62.7%増収、営業利益3.48倍。政府向けの顧客数が堅調に増え、顧客単価も増加。
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著者の今中 能夫が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「 決算レポート:パランティア・テクノロジーズ(大幅増収増益続く) 」
毎週月曜日午後掲載
本レポートに掲載した銘柄: パランティア・テクノロジーズ(PLTR、NASDAQ)
1.パランティア・テクノロジーズの2025年12月期3Qは、62.7%増収、営業利益3.48倍。
パランティア・テクノロジーズの2025年12月期3Q(2025年7-9月期、以下今3Q)は、売上高11.81億ドル(前年比62.7%増)、営業利益3.93億ドル(同3.48倍)となりました。今2Q比でも増収増益となりました。増収に伴い、営業利益率は今2Q26.8%から今3Q33.3%に上昇しました。
顧客分野別に売上高を見ると、政府向けが今2Q5.53億ドル(同49.1%増)から今3Q6.33億ドル(同55.1%増)へ増加しました。このうち米国政府向け(主に米軍向けと思われる)は、同じく4.26億ドル(同53.2%増)→4.86億ドル(同51.9%増)と順調に伸びました。
政府向けは顧客数も今2Q157件から今3Q169件へ堅調に伸びました。また顧客当たり売上高が同じく352万ドルから375万ドルへ増加しました。リピート受注の度にシステムが大型化していると思われます。
また、コマーシャル向け(民間企業向け)は、今2Q4.51億ドル(同46.9%増)→今3Q5.48億ドル(同72.9%増)となり、このうち米国・コマーシャル向けが同じく3.06億ドル(同92.5%増)→3.97億ドル(同2.22倍)と好調でした。米国・コマーシャルの顧客数は同485件→530件へ伸び、同じく顧客単価は63万ドルから75万ドルと低額ながら増加しました。
大口取引も着実に増加しています(表3)。
政府向け、コマーシャル向けがともに顧客単価が増加したことが営業利益率上昇に寄与していると思われます。
表1 パランティア・テクノロジーズの業績
表2 パランティア・テクノロジーズ売上高内訳:四半期ベース
表3 パランティア・テクノロジーズの大口取引・売上高
グラフ1 パランティア・テクノロジーズの顧客属性別売上高
グラフ2 パランティア・テクノロジーズ:直近12カ月間の顧客数
グラフ3 パランティア・テクノロジーズ:顧客当たり売上高
2.今期、来期の楽天証券業績予想を上方修正する。
会社側の今4Qガイダンスは、売上高13.27~13.31億ドル、レンジ平均値13.29億ドル(前年比60.5%増)、調整後営業利益6.95~6.99億ドル、レンジ平均値6.97億ドル(前4Q3.73億ドル、今3Q6.01億ドル)(調整後営業利益はストックオプション割当とストックオプション関連の税払いを控除する前の営業利益)です(表5)。会社側は引き続き好調な業績を予想しています。
また、2025年12月期通期の売上高ガイダンスは、43.96~44.00億ドル、レンジ平均値43.98億ドル(同53.5%増)、このうち米国・コマーシャル向けは14.33億ドル以上(前年比2.04倍以上)です。
今2Qまでの業績、政府、コマーシャルの顧客数の伸びと顧客当たり単価の動きを見て、楽天証券の2025年12月期、2026年12月期、2027年12月期業績予想を上方修正します(ただし、2027年12月期は参考値)。2025年12月期を、売上高44.30億ドル(前年比54.6%増)、営業利益12.90億ドル(同4.16倍)、2026年12月期を売上高70億ドル(同58.0%増)、営業利益26億ドル(同2.02倍)、2027年12月期(参考値)を売上高103億ドル(同47.1%増)、営業利益48億ドル(同84.6%増)と予想します。いずれも前回予想に対して上方修正します。
前回の業績予想を上方修正したポイントは、政府向けの顧客数が堅調に伸び、顧客単価が増加していること、コマーシャル向けは顧客数が米国において急増しており、顧客単価が低額ながら増加していることです。このトレンドが今後も続くと予想し業績予想を改めて行いました。また政府向けでは、来年になると思われますが、今年4月に発表された北大西洋条約機構(NATO)向けのAIシステムの展開がどの程度の事業規模になるか注目点です。
もう一つの注目点は、コマーシャル向けAIシステムの大型化です。2025年10月28日付けでパランティア・テクノロジーズとエヌビディアは協業について発表しました。協業の中身は、分析機能、リファレンスワークフロー、自動化機能、カスタマイズ可能な専門的なAIエージェントを含む、運用型AI向けの統合テクノロジースタック(ソフトウェア開発やウェブサービス構築に必要なプログラミング言語、データベース、サーバー、ツールなどの組み合わせ)を構築することです。企業や政府のシステムの高速化と最適化を図ることが目的ですが、このプレスリリースで実例として挙げられたのが米国のホームセンター2位のロウズの取り組みです。パランティア・テクノロジーズとエヌビディアがともにロウズのサプライチェーンにおいてAIによる最適化を進めていくということです。
ここで重要なのは、ロウズ(2025年1月期売上高836.74億ドル、営業利益104.66億ドル)のような大手企業がすでにパランティア・テクノロジーズの顧客になっていること、この協業では、エヌビディアの最新型AI半導体「Blackwell」を使うということです。これまでの軍事向け中心のパランティア・テクノロジーズのAIシステムは、エネルギー制約が大きい戦場で、あるいは戦場に近い野戦司令部で使う可能性があることから、学習、推論にCPUを使ってきました。しかし、電力消費量が大きいGPUを使うということは、パランティア・テクノロジーズの大手顧客からシステムの高性能化、高速化とともに大型化の要望が来ているのではないかと思われます。
例えば、特定部門だけに導入していたパランティア・テクノロジーズの業種別・業務別に特化したAIシステムを、他の部門に導入することです。さらに進んで、基幹システムにパランティア・テクノロジーズのAIシステムを組み込むことも将来あるかもしれません。システムの大型化が実現した場合、現在は低水準なコマーシャル向けの顧客単価が、今のトレンドを超えて大きくなる可能性もあります。
システムの大型化は業績をさらに飛躍させることに繋がるため、今後の展開に注目したいと思います。
表4 パランティア・テクノロジーズ売上高内訳:通期ベース
表5 パランティア・テクノロジーズの調整後営業利益
3.今後6~12カ月間の目標株価は、前回の250ドルを維持する。
パランティア・テクノロジーズの今後6~12カ月間の目標株価は、前回の250ドルを維持します。
2027年12月期予想営業増益率84.6%に対してPEGを2倍前後として想定株価収益率(PER)を160倍前後として、楽天証券の2027年12月期予想1株当たり利益(EPS)1.59ドルに当てはめました。依然としてPERは高いですが、政府向けだけでなく、コマーシャル向けシステムが大型化する可能性があることを重視しました。
引き続き中長期で投資妙味を感じます。
本レポートに掲載した銘柄: パランティア・テクノロジーズ(PLTR、NASDAQ)
(今中 能夫)

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