イベントがめじろ押しの年末年始は、どうしても出費が増えがちです。しかし「年末年始はお金が減って当たり前」とはなから諦めてしまうと、家計が赤字になってしまう恐れもあります。

新年こそ気持ちを新たに、お金の使い方を見直すチャンスです。たまる家計へとスタートを切りませんか?


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年始こそ節約の始め時!ありがちな出費の見直し方をチェック

 年末年始は、過去を振り返り、来たる年の目標や計画を立てるには最適のタイミングです。


 家計改善は投資と同様、早く始めるほど、その後のライフプランにゆとりをもたらしてくれます。たとえ小さな節約効果でも、継続すればチリツモ効果により、何もしないままの家計とは大きく差がつきます。お正月から節約を意識し、たまる家計へのスタートダッシュを切りましょう。


 今回注目するのは、「変動費」と「固定費」です。これらの節約にはさまざまな種類がありますが、年明けこそ行いたい節約アイデアを中心にご紹介します。 


今すぐできる「変動費」節約術

2026年こそためる!年始からできるありがち出費の節約術
本に記入している女性

  • 【食費・日用品費】福袋を賢く活用

 正月の風物詩である福袋は、価格以上のお得な品が詰まっており、上手に選べば節約につながります。ただし「縁起物だから」と安易に買うと、無駄遣いになりかねません。家計の助けになるものだけを選ぶために、あらかじめ購入基準を明確にしておきましょう。


 ちなみに、毎年人気の飲食店の食事券付き福袋は、使用条件が複雑だったり、有効期限が短かったりする場合があるため注意が必要です。


 例えば「使用条件なしの食事券3,000円分+その店のレトルト食品3品つき福袋(価格3,000円)」といった無理なく使いきれて価格以上の価値がある福袋はお得と判断できます。また、毎年販売される恒例の福袋なら、過去のレビューで内容や評判を確認するとより当たりを付けやすくなります。食品や日用品も、中身が分かりやすいため失敗が少なくおすすめです。


 インフレで福袋も値上がり傾向にあるため、「本当に家計の足しになるか」「無駄なく使いきれるか」「単なるぜいたくになっていないか」を厳しく見極めて、賢く活用しましょう。


  • 【衣料費】セールを上手に活用しよう

 近年はセール開始時期が早まり、期間も長引く傾向にありますが、やはり年明けからは割引率が一段と上がります。熱気に流されて無駄遣いしないよう、以下のポイントを意識しましょう。


買う前にワードローブを再確認:
 クローゼットの整理整頓を兼ね、手持ちの服を一つ一つ確認しましょう。「着る服がない」と感じる原因は、実は「持っている服を忘れている」だけの場合もあります。本当に必要なアイテムだけをメモしてセールに行くと、無駄買いを防げます。


「初売り」に飛びつかない:
 年明けの初売りよりも、1月後半からの「最終値下げ」の方が、さらに安くなる傾向があります。売り切れのリスクはありますが、お正月気分で衝動買いしがちな方は、あえて時期をずらすのも一つの手です。


「定番品」を選ぶ:
 冬のセールで冬物を購入しても、今シーズン着られるのは残り数カ月です。翌シーズンも長く使えるように、「今シーズン流行した素材やシルエット」は状態が良くても避けた方がいいでしょう。流行に左右されない定番のシルエットやカラーを選べば、手入れ次第で長く着用でき、結果的に節約につながります。


  • 【光熱費・レジャー費・その他】無駄遣いを防ぐチェックポイント

 年末年始は、おもてなしやお付き合いでレジャー費などが増えがちですが、ちょっとした「節約ポイント」を意識すればしっかり削減できる可能性があります。

「楽しみを全て削る」のではなく、「削れるところを余さず削る」意識で、ストレスフリーな節約を目指しましょう。


おせちは「単品×少量」で無駄なく:
 毎年豪華なおせちを購入するご家庭も多いですが、数万円のおせちが本当に必要か、家族が喜んで食べているか、食べ残しがないかを見直してみましょう。また、近年は単身者やシニアも楽しめるよう小さなおせちや少量の単品パックなども売られています。自分に合ったおせちを選び、無駄な出費をなくしましょう。


正月料理はコンロの使用時間を短く:
 煮込み料理やおもてなし料理が増える時期は、電気代やガス代が高くなりがちです。圧力鍋の活用や余熱調理を取り入れ、コンロの火を使う時間を短縮しましょう。麺類や煮物などさまざまなメニューに応用できるので、余熱調理で光熱費の削減につなげてみてください。


後回しにしがちな「固定費」の見直しも年始休暇に!

2026年こそためる!年始からできるありがち出費の節約術
電卓を使う女性

 年始に変動費の節約を頑張ったなら、次に取り組むべきは、さらに大きな効果が期待できる「固定費」の見直しです。


 家計改善において、本来は初期に行うべきとされているのが、住宅ローンや保険料、通信費などの「固定費」の見直しです。その理由はズバリ、一度見直してしまえば、その節約効果が継続的に見込まれるからです。


 例えば、固定費の一つである「通信費」を例に見てみましょう。現在大手キャリアを利用している人が格安SIMへ切り替える場合、確かに自分のスマートフォンの使用状況を確認し、そこから最適なプランをリサーチして乗り換えるという手間がかかってしまいます。


 しかし、この手間をかけることで月々3,000円の通信費を削減できたとすると、単純計算で年間3万6,000円(3,000円 × 12カ月)もの節約になります。

もし「時間がないから、面倒だから」と放置すれば、この3万6,000円を毎年払い続けることとなります。


 このように、最初は少し面倒に感じても、できるだけ早い段階で固定費を見直すことが、長期的な家計改善には非常に重要です。


▼固定費の具体的な費用や節約の仕方について

家計の「固定費」見直しチェックシート!節約効果大な4項目から始めよう


年明けは家計の見直しと的確な節約で「ダダ漏れ出費」を防いでためよう!

 年末年始は出費が増えやすい時期ですが、ここで諦めてしまうと、その後もずっと無駄遣いをしてしまう習慣がついてしまうかもしれません。


 日頃は忙しくて、なかなか家計の見直しにまとまった時間が取れない人も、お正月休みは、普段より時間に余裕が生まれる貴重な機会です。年始はぜひ、その自由時間を「家計の見直し」に充ててみてください。


(しま)

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