奨学金を元手に始めた投資で連戦連敗。15年間負け続けたテンバガー投資家Xさんは、ある時に運命を変える「勝てる投資」に出会う。
投資家 テンバガー投資家Xさんプロフィール
独立したビジネスオーナーとして本業年収1.2億円を稼ぎながら、新規公開株(IPO)セカンダリー投資を主軸に運用資産5億円(最高12億円)を築いた個人投資家。2003年の大学入学時から投資を始めるも、当初15年間は連敗を重ね、資金を減らし続けた。現在は「黒字・成長性・割安」を絶対条件とした独自の11カ条に基づき、現物と信用取引を組み合わせた「無限10倍株」手法で、驚異的なパフォーマンスをたたき出す。
X(旧Twitter): テンバガー投資家Xの10倍株発掘プロジェクト (フォロワー8.3万人)
note: テンバガー投資家X
著書:『 トイレスマホで「無限10倍株」 3年9カ月で5975万円を稼いだ投資術 』/2024年01月31日発売/著者:テンバガー投資家X/KADOKAWA/1,760円(税込)
700万の元金が約70倍へ!IPOセカンダリー投資のハイパフォーマンス
トウシル:テンバガー投資家X(以下、テンバガーX)さんですが、その運用成績が10億円超えと、過去ご登場いただいた投資家様の中でも上位、しかも元手からの爆発力にも驚かされました。
さらに、資産額が1.4億~最高12億円という、その振り幅のダイナミックさも規格外で…強いメンタリティを感じさせます。まずは、現在の資産状況とこれまでの歩みについてお聞かせいただけますか。
テンバガーX:私は現在、新規公開株式(IPO:株を投資家に売り出して、証券取引所に新規に上場し、誰でも株取引ができるようにすること)のセカンダリー投資を主軸に運用しており、2025年の運用資産は5億円なんですが、ご指摘の通り、昨年(2025年)はまさにジェットコースターのような資産推移を経験しました。
昨年末の時点では約1.4億円だった資産が、今年の夏過ぎには一時12億円まで膨らみました。その後、グロース株市場全体の調整もあり、現在(2025年12月末時点)は5億円強という状況です。マックスの12億から見れば半分以下になりましたが、それでも年初からは3倍以上、投資元金の700万円から考えると70倍以上のパフォーマンスを出していることになります。
トウシル:わずか1年足らずで1.4億円が12億円になり、そこから5億円へ。すさまじい振れ幅です…! マックスの12億円からみると半分以下ですが、大きすぎる損失に、ショックは受けなかったのでしょうか?
テンバガーX:それが…あんまりショックは受けてないんですよね(笑)。幸い、値上がりした株の半分は利確していたので、「ああ、下がってんなあ…」くらいなものです。
トウシル:常人だと、慌てふためいて売ったり買ったりドタバタしそうですが、落ち着いていらっしゃるんですね…。
テンバガーX:はい(笑)。投資ってそういうものだとそもそも思っていたので、動揺は特にしませんでした。マイナスになったら話は別ですけど、いちおうプラスで動いているうちは大丈夫かなと。
「未来を創る投資」に負け続けた暗黒の15年
トウシル:投資はいつから始められたのでしょうか?
テンバガーX:2003年、大学1年生の時です。当時は今のような投資ブームではありませんでしたが、私は日本の財政状況に対して、学生ながらに強い危機感を持っていました。国債残高が増え続ける中で「いずれ人為的なインフレを起こして借金を帳消しにする時代が来る。その時に現金だけ持っていたら詰む。実物資産としての株を持たなければならない」と考えたんです。
元手は、大学時代の生活費のために借りた奨学金と、アルバイトでためたお金を合わせた60万円でした。当時は銀行の金利が0.00…%というレベルで、貯金していても、ちっとも増えない時代です。一方、当時の 松井証券(8628) が少額取引の手数料を無料化するなど、個人投資家がネットで参戦しやすくなった時期でもありました。
トウシル:20年以上前から、インフレのリスクを予見されていたのですね。当時はどのような銘柄に投資されていたのですか?
テンバガーX:私の15年の暗黒時代が始まるんですが…、当時は「未来を創る」みたいな話題性だけが先行する新技術に心酔していて、とにかく「期待値系」の銘柄ばかりを買っていました。
例えば、液晶の次の技術といわれていた有機ELの製造装置を手掛ける アルバック(6728) やトッキ(9813:その後、キヤノンに吸収され上場廃止)といった企業に夢をたくして投資していました。
他にも 三菱重工業(7011) が開発していた国産ジェット旅客機(MRJ)、昭和シェル石油(5002)が手掛けていた高効率の太陽電池、さらには 千代田化工建設(6366) や 岩谷産業(8088) など、水素サプライチェーンに関わる会社に投資していました。「これが実現すれば日本が変わる!世界が変わる!」というSFチックな夢を持つ銘柄ばかりを追いかけていたんです。
トウシル:非常に夢のあるラインアップですが…結果はどうだったのでしょうか。
テンバガーX:散々でした。MRJは開発中止になり、太陽電池はコスト競争に敗れ、期待していた新興企業は粉飾決算や不祥事で次々と上場廃止。ライブドアショックやリーマンショックも真正面から食らいました。
2018年までの15年間、どれだけ勉強して銘柄を探しても資金は増えるどころか減る一方です。この長い間に私が学んだ最大の教訓は「応援したくても、実績のない『夢』だけの銘柄に投資してはいけない」ということでした。AIや宇宙、ロケット。こうしたキラキラしたテーマに、宝くじ感覚ではなく投資として全財産を投じるのは、あまりに危険です。
トウシル:現在、その「夢の塊」みたいなAI銘柄が株価をけん引していますが、テンバガーXさんはそれをどうご覧になってますか?
テンバガーX:正直言うと、否定派ですね。
日本株はテンバガーの宝庫!?11カ条ルールで金の卵を掘り当てる
トウシル:15年もの失敗を続けていると「もう投資辞めたい」と諦めてしまいそうです。転機はどこで訪れたのでしょうか。
テンバガーX:「将来伸びるだろうという夢」を追うのをやめて「すでに利益が出ていて、今数字が伸びている会社」だけを見ることにしたんです。ヒントになったのが、個人投資家の「弐億貯男」さんの、徹底した割安成長株への投資手法を知ったことや、日経新聞のデータの深掘りでした。
調べてみると、日本株は実は「テンバガー(短期間で10倍に株価が上昇する銘柄)」の宝庫なんです。上場企業約4,000社のうち、リーマンショック以降の安値から数えれば、約4分の1が10倍を達成しています。
特に上場から数年以内のIPO銘柄に絞れば、その確率はさらに跳ね上がります。
誰も知らない未来の技術を当てるのは無理でも、上場して数字を公開している成長企業がさらに成長するのを見極めればいいんじゃないか。そう考えて、IPOセカンダリー投資に軸足を移したのが2019年ごろです。この年が私の投資人生の分岐点でした。その後もIPOセカンダリー投資を続けており、現在は30銘柄前後を保有しています。
トウシル:IPOは理解できます。IPOセカンダリー投資というのを改めて説明いただけませんか?
テンバガーX:IPOは、新規に上場する銘柄なので、誰でもが買えるわけではなくて、証券会社ごとに割り当てがあり、抽選に当たった人が買えるんです。が、IPOセカンダリー投資、というのは、その抽選を経て取引が始まった後に、新規上場したばかりの銘柄を売買することで利益を狙う投資手法です。
トウシル:抽選に外れた人が、その後からでもIPO銘柄を買うことで利益を追う、ということですね?
テンバガーX:そうです。
トウシル:出だしで当選しなくても、利益は得られるものなんでしょうか?
テンバガーX:はい。もちろん上場時のほうが話題性も高く、株価も上昇しやすいので有利ではありますが、それに外れても、上昇を続けるだろうという目利きができれば、十分利益は追えます。
トウシル:IPOセカンダリー投資に出会ってから、テンバガーXさんの上昇も始まったんですね。著書『トイレスマホで「無限10倍株」 3年9カ月で5975万円を稼いだ投資術』では、スクリーニングの条件として11カ条を挙げられています。
当然どれも重要だとは思うのですが、特に「ここだけは絶対外すな!」というポイントはありますか?
テンバガーX:まずは絶対的に5番の「黒字企業」です。赤字の会社は検討の余地なく外します。「赤字だけど期待のバイオベンチャー」といった銘柄は、応援したい気持ちはありつつも、投資対象としては対象外にしています。
次に私が重視するのは、2番「成長可能性の高いビジネスモデル」です。
【1】ストック型ビジネス:契約数が増えれば増えるほど、安定した収益が積み上がるモデル
【2】多店舗展開ビジネス:一つの成功した店舗モデルを、全国にコピー&ペーストして拡大できるモデル
【3】営業人員依存型:「人を増やせば増やすほど利益が出る」という、計算の立ちやすいモデル
例えば、駐車場サブリースの アズーム(3496) や、保険代理店の FPパートナー(7388) などがこれに該当します。
トウシル:「人を増やせばもうかる」というのは、今のAI時代には逆行しているように思えます。AIが人にとって代わろうとしている現在、人件費をかけて人を増やすというのはアナログな気もしますが…。
テンバガーX:逆です。アナログな営業力こそが、強力な参入障壁になると考えています。例えばアズームは、全国の地主や管理組合などを回って空き駐車場を借り上げる「泥臭い営業」が収益源です。これはAIにはできない営業方法だし、この手法をまねしようとしても、全国に営業網を築くのは容易ではありません。
こうした実績を持つ企業を、株価収益率(PER)が20倍以下、できれば10倍台の割安な時期に仕込む(青田買いする)のが私の必勝パターンです。書籍にはPERは20倍以下と書きましたが、できれば10倍台のころから発掘して仕込みたいですね。
トウシル:徹底して「計算できる成長」を追っているのですね。
テンバガーX:そうでもないんですよ。銘柄選びでいえば、IPOは年間で100社程度であり、そのうち私の基準に適合する銘柄は年間10社程度です。赤字の会社を除外し、黒字の中で業績が伸びていて、よさそうなビジネスモデルであればホームページを見にいきます。この判断に使う時間は企業によってまちまちですが、1社当たり1分程度で済むことも多いですよ。
トウシル:判断基準が徹底していますね。これならば、隙間時間にスマホを見る、という「スマホ投資」でもタイパよく優良銘柄を見つけられそうです。
テンバガーX:保有している銘柄も同じです。適時開示が出たらアラートが来るように設定しているので、来たものだけサッとチェックします。決算が集中している日でもなければ、数日に1回でるかどうか程度ですので、30銘柄持っていてもほとんど手間はかかりません。
実は、今年、勤務先から独立して、同業で起業したんです。これまでは勤務時間の合間にスマホでちまちま銘柄を見ていましたが、今は私が社長なので、もうこっそりトイレで銘柄チェックしなくてもすむため、堂々とデスクで銘柄チェックできるようになりました(笑)。
四季報は見る必要なし!IPOセカンダリー投資を加速させる「無限10倍株」
トウシル:投資家のバイブルといわれる、「会社四季報」は参考にしないのでしょうか?
テンバガーX:私は見ませんね。四季報に載っている企業は4,000社くらいあり、記事を書く人は120人ぐらいと聞いているのですが、私が投資するような小さな会社に対しては、それほど時間を割いていないのではないかと思います。
また、どうしても出版の関係で情報が古くなってしまうので、たまに「自分が持っている株はどう見られているのかな」とチェックする程度です。
例外として、自分が狙っていた銘柄が、狙い通りに40倍まで株価が上昇した時には、記念として購入しました(笑)。
トウシル:トロフィー代わりに購入されたんですね(笑)。投資家なら一度は夢見る「テンバガー」ですが、見つけ方を具体的に説明していただくと、やみくもにラッキーを狙うのではなく、必然でえりすぐることができるんだなと気づかされます。
一方で、ほとんどの銘柄は、1年2年で株価が数倍になるわけではありませんよね? 長期間、持ち続ける必要があると思いますが、そうなると長期分散の基本である、インデックス投資も手法としては正しいということですか?
テンバガーX:インデックス投資も悪い投資方法ではないと思いますが、年率で見れば5%前後です。ちょっと効率が悪すぎる。私が狙うのは、年率50~100%です。これはインデックス投資では実現は厳しいでしょう。
一方で、成長が見込める銘柄であっても、持っているだけでは100%を目指すのは難しいでしょう。そこで、私が提唱したいのが、IPOセカンダリー投資をさらに応用する「無限10倍株」です。私はこの手法で3年連続+100%以上の運用パフォーマンスを達成しているんですよ。
トウシル:3年連続100%! 鉄板の勝ちパターンですね! 後編ではテンバガー投資家Xさんのパワフルな投資方法をさらに深く伺っていきます!
▼後編はこちら
所得層ほど攻めの投資をしよう!オルカンで満足するな!IPOセカンダリー投資家・テンバガー投資家Xさんインタビュー[後編]
(トウシル編集チーム)

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