「毎月頑張って働いているのにお金がたまらない。」「何を削ればいいか分からない。」その原因は家計の「変動費」にあるかもしれません。日々の行動によって金額が大きく変わる「変動費」は、その自由度の高さ故に出費がかさみやすいのが特徴です。

今日から節約できるポイントを7項目に絞って紹介します。


出費がかさむ原因は?家計を圧迫する「変動費」見直しチェックシ...の画像はこちら >>

「変動費」は日々の行動を変えれば減らせる

 家庭の支出は、大きく「変動費」と「固定費」に分けられます。


  • 変動費:やりくり次第で金額が変わる支出
  • 固定費:毎月かかる金額がほぼ一定で、契約や設定を見直さない限り大きく変わらない支出

 例えば、外食を控えれば安くできる食費のように、日々の使い方や選び方で金額が変わるものが「変動費」です。


 一方、賃貸住宅の家賃やスマートフォンの基本料金、各種保険料は、契約内容が変わらない限り基本的に一定で、これらは「固定費」に当たります。


 どの支出が変動費・固定費に分類されるのか、代表例を確認しましょう。


<変動費> 食費 主食費(米、パンなど)、副食費(肉、魚、野菜など)、調味料代、加工・冷凍食品代、嗜好品(お菓子、飲料、酒など)、外食費 日用品費 キッチン用品、洗剤・掃除用品、医薬品 衣服・美容代 衣料品、靴、ファッション小物(アクセサリー、時計など)、化粧品・美容用品、美容院・理容院代、クリーニング代など 医療費 診察・治療費、薬代(処方薬、市販薬)、健康診断・予防接種費 交通費 公共交通機関の運賃(電車、バスなど)、ガソリン代、駐車場代、高速料金、車検・メンテナンス費 子ども関連費 学費・授業料、幼稚園・保育園費、塾・習い事代、教材・文房具代、子育て用品代など レジャー・娯楽費 映画・コンサートのチケット代、趣味・習い事代、書籍・雑誌・新聞購読費、旅行代 交際費 飲食代、プレゼント代、冠婚葬祭費など <固定費>

 住居費、水道光熱費、各種保険料、通信費など


 参考までに、固定費の節約方法は以下で解説しています。


家計の「固定費」見直しチェックシート!節約効果大な4項目から始めよう


 変動費の節約は「行動すればすぐに結果が出る」という即効性が魅力です。毎日のことですから無理なく続けられるよう、まずはゲーム感覚で取り組んでみましょう。それでは具体的な方法を解説します。


出費がかさむ原因となる変動費(7項目)と節約テクニック

 変動費で注意したいのは、一つひとつは小さな出費でも、積み重なると大きな金額となる点です。以下の項目が原因で膨らんでいないか確認し、できることから始めてみましょう。


出費がかさむ原因は?家計を圧迫する「変動費」見直しチェックシート
 

☑食費

 外食費の割合が高い場合は、自炊の頻度を少しずつ増やすところから始めましょう。「自炊の手間を考えたら外食の方が安い」という声もありますが、昨今のインフレでは外食費も上昇傾向です。毎日外食に頼る生活は健康面も不安です。


 一汁三菜を全て手作りする必要はありません。

レトルトや火を使わずに食べられる食材を上手に活用して、外食の回数を減らすだけでも効果があります。「いきなりゼロにする」と張り切ると挫折しやすいため、完璧ではなく「ハードルを低く設定してまずスタート」することを目指しましょう。


 自炊派は、食材費を安く抑える小さな積み重ねがカギです。具体的な方法は以下の記事をご覧ください。


参考: 一人暮らしの食費はいくらが理想?節約方法は?自炊あり・なし別にできること


☑日用品費

 毎日の暮らしに欠かせない日用品は、できるだけコストを下げて買えるよう工夫を。重複購入、用途別洗剤の増やしすぎなど、無駄が起きやすい項目です。


出費がかさむ原因は?家計を圧迫する「変動費」見直しチェックシート
洗面所のイメージ画像

  • ドラッグストアのキャンペーンやクーポンを活用

 定期的な割引やアプリクーポンを賢く使えば、購入価格を抑えられます。


  • 「毎日使うもの」は大容量やまとめ買いで単価を下げる

 ティッシュや洗剤、子どものおむつ、ペットフードなどは大容量やまとめ買いが有効です。


 ただし、長期保存で劣化するものもあるため、「使い切れる量」を見極めましょう。


 ティッシュや洗剤、タオルなどの日用品類も豊富で計画的な消費に向きます。


  • プライベートブランド商品を試す

 強いこだわりがなければ、スーパーやドラッグストアのプライベート商品はメーカー品より割安なことが多いです。


  • 一つのもので代用できないか見直す

 場所別に専用洗剤をそろえるより、多目的洗剤1本に集約できないか検討を。管理の手間も減ります。


☑衣服・美容代

 衣服や靴、ファッション小物はアウトレットやリユース市場が活発な分野です。


  • メーカーのアウトレットやセールをチェック

 流行に左右されにくく、長く使える上質な品を賢く入手しましょう。


  • フリマアプリやリユースショップを活用

 中古だけでなく、新品の掘り出しものが見つかることも。ブランド品専門リユースや、地域のフリーマーケットも選択肢に。


  • セルフでできるものは切り替える

 前髪カット、セルフカラー、セルフネイルなどは、市販の道具やキットを活用して美容室・エステの頻度を調整しましょう。


  • モ​ニターやキャンペーンを利用

 カットモニターや、化粧品のサンプル配布などは、無料または格安で試すことができます。


☑医療費

 医療費を節約する際に最も大切なのは、健康を犠牲にしないこと。無理な節約は病気の悪化を招き、かえって出費が膨らむ恐れがあります。


出費がかさむ原因は?家計を圧迫する「変動費」見直しチェックシート
医療費のイメージ画像

  • 高額なサプリメントの前に食事を見直す

 高額なサプリメントを取る前に、日々の食事で栄養バランスを整える工夫をしましょう。使う場合は、体調の変化を定期的に見て継続するかどうかを判断しましょう。


  • 軽い症状ならOTC医薬品でセルフケア

 風邪や花粉症などで症状が軽い場合、OTC医薬品(薬局、薬店、ドラッグストアなどで処方せん無しに購入できる医薬品)で対応できることがあります。診療費がかからない分、負担を抑えられます。


  • 医療費控除を活用

 生計を一にする家族分を含む年間の医療費が一定額を超えた場合、確定申告で医療費控除を受けられます。


例:総所得金額等が500万円、保険金等の補填(ほてん)がない人が年間20万円の医療費を支払った場合、控除対象額は(20万-10万=10万円)です。


※医療費控除の控除額は、実際に支払った医療費から保険金等で補填される金額を差し引き、さらに「10万円または総所得金額等の5%のいずれか少ない方」を控除した金額(上限200万円)です。


参考: 確定申告で最低限知っておきたい!「医療費控除」の基礎知識(その1)


 対象のスイッチOTC医薬品の年間購入額が1万2,000円を超える場合、確定申告で控除の適用を受けられる可能性があります。(控除額は"購入額"-1万2,000円、上限8万8,000円)。


※医療費控除との併用はできません。


参考: セルフメディケーション税制とは|確定申告特集|国税庁


☑交通費

 自家用車の維持費は、保険料や駐車場代、燃料費、メンテナンス費などを合算すると、毎月数万円規模になるのが一般的です。公共交通機関で代替できる環境なら、トータルコストを抑えられる場合があります。


  • 繰り返し乗るなら定期券や回数券を活用

 電車やバスで同一区間をよく利用するなら、都度の切符購入より割安になります。


  • カーシェアを利用

 車を購入せずに必要なときだけ使う方法は、保有コストの削減に有効です。提供エリアや法令・料金の取り扱いは地域により異なるため、最新情報を確認しましょう。


  • 「まずは歩く」を第一選択肢に

 短距離の移動は徒歩や自転車を検討。節約だけでなく、運動不足解消や気分転換にもつながります。


☑レジャー・娯楽費

出費がかさむ原因は?家計を圧迫する「変動費」見直しチェックシート
レジャー・ピクニックのイメージ画像

 レジャーや娯楽は心の栄養。ゼロにせず「楽しみは維持しつつ賢く安く」を目指しましょう。


  • 限定割引を利用

 映画館の曜日割・会員割など、同じ体験をより安く楽しめる機会を活用しましょう。


  • ルールを決めて楽しむ

 予算の範囲で継続できる参加ルールを自分に設定。


例:月に◯回まで/仕事に明確につながる会のみ/苦手な相手が参加する会は見送る など


  • 条件を変えて楽しむ

 夜の飲み会→昼のランチ会・お茶会、映画館→自宅で鑑賞会、泊まりキャンプ→近場でハイキングなど、楽しさは保ちつつコストダウン。


☑子ども関連費

 子ども用品はサイズアウトが頻繁に起こるため、リユースが活発な分野です。リサイクルショップや地域の交換会の情報をチェックしましょう。親が一方的に削るのではなく、家族で共有・相談しながら進めるのがポイントです。


  • 短期間しか使わないものは中古も検討

 ベビースリングやバウンサー、お風呂椅子などは中古品の選択肢も。浮いた分を貯蓄や教育費へ。ただし安全性(破損、リコール、衛生面)の確認は必須。命を守る用品(チャイルドシートなど)は基準適合や使用期限を確認しましょう。


  • 公共サービスを利用

 自治体・子育て支援センター・図書館などのイベント(読み聞かせ、ワークショップなど)は無料または低額で参加できます。広報紙や公共施設のチラシなどの情報をこまめにチェック。


  • 習い事や塾はオンラインサービスも検討

 地域の有志が運営する学習支援や、通信・オンライン教育まで広げて比較を。費用だけでなく送迎の手間・時間削減もメリットです。


まとめ:がんばった分報われるのが「変動費」

 以上、主な変動費の節約アイデアを紹介しました。


 まずは「できそう」と思えるものから着手し、完璧を目指さず、ストレスなく続けられる水準を見極めましょう。積み重ねた分だけ、家計は確実に応えてくれます。


 また、効果を実感するには定期的な振り返りも大切です。最低限の労力で家計を把握するコツは、以下の記事をご覧ください。


参考: 家計簿の項目をざっくり分類!ズボラでも続けられる&無駄に気づける家計簿とは?


(しま)

編集部おすすめ