2025年下期決算の堅調を予想、国内の規制障壁撤廃でSbWビジネスが有望

現地コード 銘柄名 01316

耐世特汽車系統集団有限公司


(ネクスティア・オートモーティブ)


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7.10HKD
(1/12現在)


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 自動車部品大手、ネクスティアの2025年下期決算について、BOCIは堅調を見込み、2024年以来続く半期ごとの増益基調を維持するとみている。中国の新たな国家基準の施行(2026年7月)に伴うステアリングシステムの機械的連結義務の撤廃が追い風。


 規制面の障壁が消え、次世代操舵システム「ステア・バイ・ワイヤ」(SbW:電気信号でステアリングとタイヤを操作するシステム)の採用が加速するとみられるためで、車両当たりの製品価値は現在の約2倍に当たる400-500米ドルに上向く見通しという。


 また、同社は上期中に高付加価値SbWプロジェクト2件の量産を開始する予定。BOCIは目標株価を引き上げ、株価の先行きに対する従来の中立見通しを強気に引き上げている。


 BOCIは2025年下期の売上高が23億米ドルを超えると予想。通期では前年比約7%の増収を見込む。北米・欧州での需要増や、有利な為替環境(対元・対ユーロの米ドル安)、中国市場の安定的な貢献が背景。収益性は引き続き改善し、下期の純利益は7,000万米ドル超と、上期を大きく上回るとみる。


 まもなく量産を開始する独占的な高付加価値SbWプロジェクトは、テスラの自動運転タクシー「サイバーキャブ」と理想汽車(02015)の改良型「L9」向けで、前者は4月、後者は3-4月に始まる予定。


 欧米のEVへの移行の遅れで、一部SbWプロジェクトは延期を余儀なくされたが、今後は中国の規制障壁の撤廃を受け、国内EV勢からの需要が急速に高まる見込み。こうした需要を取り込む上で、同社は有利な立ち位置にある。


 一方、新規のリアホイールステアリング(RWS)事業は計画を上回るペースで進んでおり、うち小鵬汽車(09868)向けプロジェクトは2026年に生産開始の予定。その他2件が現在開発段階にある。

RWSの市場規模は相対的に小さいものの、ステアリング事業とのシナジー効果が期待できる。


 香港証券取引所の開示情報によれば、2位株主の北京亦荘国際投資発展有限公司が2025年5月以降、ネクスティア株約4,148万株(総額2億7,500万HKドル)を売却。持ち株比率を20.92%から14.9%に低下させた。


 ただ、BOCIは財務リターンの確保が目的とみており、同社のファンダメンタルズに悪影響を及ぼす可能性に対して否定的。むしろ、この件による株価の調整が買い場につながる可能性を指摘している。


 BOCIは2025-26年の予想純利益を7-10%上方修正し、1億3,700万米ドル、1億6,000万米ドルに設定した。自動運転レベル3・4への移行というSbW業界への追い風や、SbW商用化における同社の主導的地位、従来事業の持続的な利益回復見通しなどを考慮。


 2026年予想株価収益率(PER)18倍を当てはめて目標株価を引き上げ、株価の先行きに対して強気見通しを付与した。現在株価は同14.3倍に当たり、自動運転やテスラ関連の国内競合銘柄の平均値を下回るとしている。


(Bank of China int.)

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