戦略変更が奏功、10-12月期の小売売上高は約18%減

現地コード 銘柄名 01929

周大福珠宝集団有


(チョウ・タイフック・ジュエリー)


株価 情報種類

13.71HKD
(1/22現在)


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 宝飾品製販大手、周大福珠宝の2026年度第3四半期(2025年10-12月期)の小売販売額は前年同期比17.8%増と堅調だった。金製品を対象とした中国本土の増値税(VAT)優遇措置の一部取り消しによる影響を最小限に抑えた形で、洗練された新商品の投入が奏功したこともうかがわせた。


 年明け以降の一段の金価格高騰を受け、第4四半期の業績は鈍化する可能性もあるが、経営陣は2026年3月通期の収益見通しを上方修正するなど、業績の先行きに強気。BOCIは特に粗利益率に関する市場の懸念が和らぐとみて、10-12月期の業績を前向きに受け止め、株価の先行きへの強気見通しを継続している。


 10-12月期の小売販売額の2桁増を支えたのは、中国本土、香港・マカオ両部門における既存店売上高の好調(それぞれ21%増、14.3%増)。値上げ発表を受けた需要の前倒しが10月の数字を底上げしたが、11月、12月の既存店売上高もプラス成長を維持。


 11月のVAT優遇措置の見直しに伴う追加の価格改定の影響も限定的だった。多くの直営店を展開する大都市圏で、消費需要が依然堅調であることが示唆されている。


 中国本土では、日々の金相場の変動を反映させない「固定価格」製品の売上高比率が10-12月期に40.1%と、前年同期から10.7ポイント上昇した。価格設定や製品デザインなどの魅力が背景にあるとして、BOCIは前向きに受け止めている。経営陣によれば、通期では33-35%(前年は29%)に上向き、粗利益率の改善に寄与する見通しという。


 経営陣は10-12月期の業績が予想を上回ったとして、2026年3月通期のガイダンスを上方修正した。売上高に関する最新のガイダンスは「前年比小幅増」(修正前は小幅減)で、既存店売上高伸び率については1桁台半ば-後半(同1桁台半ば)を予想。粗利益率と営業利益率については、31.5-32.5%(31-32%)、20%弱(16-18%)との見通しを示した。


 一方、金ヘッジ損失に関するガイダンスは対売上高で7%(6%)。BOCIは金ヘッジ損失が膨らんだとして、純利益率は改善すると予想。営業利益率以上に、純利益率が大きく上向く可能性を指摘している。


 2026年1-3月期には収益成長の勢いが鈍化する見通しだが、これは金価格の高騰による消費者離れが予想されるため。経営陣によれば、ほかに重量ベースの金宝飾品需要がピークとなる旧正月期の到来も影響する見通しという。


 ただ、次の価格改定前に価格競争力が高まることで、固定価格製品の好調が続くと予想。そうなれば、粗利益率がガイダンスを上回る可能性があるとしている。


 BOCIはガイダンスが予想を上回ったとして、2026年度の予想1株当たり利益(EPS)を7%引き上げた。2027-28年度は0-2%と小幅な上方修正にとどめたが、これは金価格上昇による粗利益率の下押しを想定したため。2026年度、2027年度予想株価収益率(PER)で20.8倍、16.5倍に当たる目標株価を据え置き、株価の先行きに強気見通しを継続した。


(Bank of China int.)

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