「ラブブ」人気懸念の株価調整は過剰反応か、海外での他シリーズ浸透に期待

現地コード 銘柄名 09992

泡泡瑪特国際集団


(ポップマート)


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180.80HKD
(1/21現在)


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 中国のデザイナーズトイ最大手、ポップマートの株価は圧倒的人気を誇る「ラブブ(Labubu)」シリーズの成長鈍化懸念で2025年末以降大きく調整したが、BOCIはこれを過剰反応と受け止め、2026年1月に始めた自社株買いが市場の信頼回復につながる可能性を指摘した。新製品の投入効果で、「ラブブ」は2026年も主要収益源であり続けるとの見方。


「ラブブ」以外の知的財産権(IP)シリーズも海外市場に浸透しつつあり、販売拡大が期待できるとした。2026年通期には前年比32.8%増収、37.6%増益を達成すると予想。目標株価を大きく引き下げつつ株価の先行きに強気見通しを継続した。


 BOCIは2023-24年当時と比べ国内投資家が同社の成長力への懸念を強めていると指摘。背景には「ラブブ」人気が下火となる可能性(2026年4-6月期ピーク時との比較)、店舗集客力が落ちる可能性、その他シリーズの収益化見通しへの疑念があるとした。


 ポップマートは1月19日、2024年2月以来の自社株買いを発表したが、BOCIはこれを自社業績と将来性に対する自信の表れと受け止めている。自社株買いは現在も継続で、強気シナリオでは2026年2月まで続く可能性があるという。


 同社にとって、「ラブブ」は依然、主力IPであり、「ラブブ」を含むモンスターシリーズが売上高全体に占める割合は2025年に約35%。BOCIは新製品が当たれば、2026年もこの水準で推移するとみる。仮にモンスターシリーズの売上成長率が鈍っても、「モリー」「ディムー」などその他シリーズが成長をけん引すると予想。


 海外では、同社は新シリーズに資源を集約させる方向にあり、特にタイ人デザイナーが創作したローカル化戦略の代表事例「クライベイビー」が「ラブブ」に代わり、東南アジアでの成長けん引役となる見通しを示した。他市場もこうした成功事例に倣うとみて、2026-27年にはローカルIPが強力な成長エンジンとなる可能性に言及している。


 マーケットは「ラブブ」頼みの海外市場での店舗生産性を疑問視しているが、BOCIはチャネル調査の結果、海外消費者のリピート購入率が約60%を維持していると報告し、2026年も店舗網の拡大が続く見通しを示した。2026年には特に米国がけん引役となり、総店舗数が前年比17%増の691店に上ると予想している。


 BOCIは「ラブブ」ブームの沈静化と海外マーケティング費用の増大を反映し、2026-2027年の予想売上高を各2%下方修正。2025-2027年の予想1株当たり利益(EPS)を0.5%、4.5%、2.9%減額修正した。


 短期的な成長見通しの不透明感などから、目標算出ベースを2026年予想株価収益率(PER)27倍から20倍に下方修正し、目標株価を引き下げながらも、同社株価の先行きに対して強気見通しを継続している。


  一方、レーティング面の潜在リスク要因として過当競争と消費者の嗜好の変化、ブランド価値の低下、人気IPの確保難に加え、関税引き上げや規制面の不確実性を挙げた。


(Bank of China int.)

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