インテルの2025年12月期4Qは、4.1%減収、40.8%営業増益。2四半期連続で営業黒字となった。
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著者の今中 能夫が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「 決算レポート:インテル(ウェハ生産の遅れで今1Qは営業赤字か) 」
毎週月曜日午後掲載
本レポートに掲載した銘柄: インテル(INTC、NASDAQ)
1.インテルの2025年12月期4Qは、4.1%減収、40.8%営業増益。
インテルの2025年12月期4Q(2025年10-12月期、以下前4Q)は、売上高136.74億ドル(前年比4.1%減)、営業利益5.80億ドル(同40.8%増)となりました。前3Qに続き、2四半期連続で営業黒字になりました。
セグメント別に見ると、クライアント・コンピューティング・グループ(CCG、パソコン向けCPU等)は、売上高81.93億ドル(同6.6%減)、営業利益22.09億ドル(同30.8%減)となりました。ウェハ生産が計画通りに進んでおらず、ウェハ供給をサーバー向け(データセンター&AI向け)に優先したため、CCGは減収減益となりました。現在のインテルで最先端生産ラインである「Intel 18A」(TSMC2ナノ相当)で生産した、最新鋭のモバイル用CPU「Core Ultraシリーズ3」(開発名「Panther Lake(パンサーレイク)」)の出荷を開始しましたが、生産性向上が十分でないことも減益要因になりました。
データセンター&AI(DCAI)は、売上高47.37億ドル(同8.9%増)、営業利益12.50億ドル(同3.34倍)と好調でした。AIデータセンター向けにサーバー用CPUが好調だったこと、ウェハをDCAIに優先供給したことが奏功しました。
インテル・ファウンドリ(社内向け生産と外部向け生産受託事業)は、売上高45.07億ドル(同3.8%増)、営業損失25.09億ドル(前年同期は22.49億ドルの赤字)となりました。EUV露光装置を通したEUVウェハ出荷枚数の比率は2023年に1%未満だったものが、2025年には10%強になりました。これによる単価上昇が売上高増加に結びついています。ただし、設備投資の負担があるため、赤字が継続しています。
なお、エヌビディアからの出資50億ドルが完了しました。
表1 インテルの業績
表2 インテルのセグメント別業績(四半期)
表3 インテルの半導体製造プロセス
2.ウェハ生産の遅れで2026年12月期1Qは再び営業赤字か。ただし、2026年12月期通期は黒字の可能性がある。
2026年12月期1Q(2026年1-3月期、今1Q)の会社側業績ガイダンスは、売上高117~127億ドル、売上総利益率32.3%、1株当たり利益(EPS)マイナス0.21ドルです。ここから計算すると、レンジ平均値は売上高122億ドル(前年比3.7%減)、当期純損失10億ドルです。
今1Qが再び営業赤字になると思われる要因は、インテル18Aでの増産が遅れており、自社製ウェハ不足が続く見通しであるためです。このため、需要が強いDCAI(サーバー向けCPU等)に社内ウェハを優先供給して、CCGは後回しにすることになります。そのため、楽天証券予想では今1QのCCGは前年比減収減益、DCAIは同じく増収増益になる見込みです。
会社側では、今1Qはインテル18Aのウェハ不足が続くものの、今2Q以降は順次ウェハ生産が増加するとしています。製品は人気があるものがあり、CCGは需要が強いパンサーレイク、TSMCからウェハ供給を受けているルナーレイク(DRAMを改良したユニファイドメモリを内蔵しており、外付けDRAMは搭載できない)の需要が強いと思われます。パンサーレイクは高価な独立グラフィックボードを装着しなくてもオンラインゲームが楽しめることが強みです。AI処理性能も高いと思われます。ルナーレイクはパソコンメーカーがDRAMを用意する必要がありません。ただし、DRAMウェハはメモリメーカーから供給されることになるので、どの程度の生産量が見込まれるのか注目したいと思います。
DCAIも製品が充実してきました。2023年1月発表の「Sapphire Rapids」(第4世代Xeon)、2023年12月発表の「Emerald Rapids」(第5世代Xeon)、2024年9月発表の「Granite Rapids」(第6世代Xeon)が現在の主力製品で、強い需要があります。
また、エヌビディアとの共同開発で、エヌビディアのネットワーク技術「NVLink」を取り入れた「カスタムXeon」を開発中です。
インテル・ファウンドリでは、大口の見込み客との話し合いが継続中の模様です。
これらの状況を総合的に評価して、楽天証券ではインテルの業績を、2026年12月期は売上高536億ドル(前年比1.4%増)、営業利益2億ドル(黒字転換)、2027年12月期を売上高590億ドル(同10.1%増)、営業利益30億ドル(同15.0倍)、2028年12月期(参考値)を売上高650億ドル(同10.2%増)、営業利益62億ドル(同2.07倍)と予想します。
2026年12月期は、今2Q以降ウェハ生産増加が予想されるため、通期で黒字になると予想しました。DRAM、NANDの価格上昇がパソコン、サーバー需要に与える悪影響を考慮して増収率を低めに予想しましたが、インテル18Aの生産性向上、全体の生産量が拡大するにつれてインテル・ファウンドリの採算が向上すると思われることを考慮しました。
設備投資については、2026年12月期は2025年12月期の微減または横ばいになる見込みです。インテル18Aの次のインテル14Aは2027年にリスク生産(量産前のある程度規模の大きい試験生産)、2028年量産開始の見込みです。
表4 インテル:2026年12月期1Q会社側業績ガイダンス
表5 インテルのセグメント別業績(通期)
グラフ1 インテル:設備投資(四半期ベース)
グラフ2 インテル:設備投資(通期ベース)
3.今後6~12カ月間の目標株価を前回の50ドルから55ドルに引き上げる。
インテルの今後6~12カ月間の目標株価を前回の50ドルから55ドルに引き上げます。
楽天証券の2027年12月期予想EPS(参考値)1.09ドルに、成長率を考慮して想定株価収益率(PER)50~60倍を当てはめました。ただし、今後の米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策に不透明感があるため、控えめな目標株価にしました。
引き続き中長期で投資妙味を感じます。
本レポートに掲載した銘柄: インテル(INTC、NASDAQ)
(今中 能夫)

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