レーザーテックの2026年6月期2Qは、19.7%減収、24.0%営業減益。検収が進んだため今1Q比増収増益となった。
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著者の今中 能夫が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「 決算レポート:レーザーテック(会社側は今期受注高を1700~2200億円、前年比大幅増と予想) 」
毎週月曜日午後掲載
本レポートに掲載した銘柄: レーザーテック(6920、東証プライム)
1.レーザーテックの2026年6月期2Qは、19.7%減収、24.0%営業減益。
レーザーテックの2026年6月期2Q(2025年10-12月期、以下今2Q)は、売上高740.87億円(前年比19.7%減)、営業利益362.63億円(同24.0%減)となりました。
前2Qは、それまでの受注が好調で検収が進んだため大幅増収増益であり、今2Qはその反動で前年比では減収減益でした。ただし、今1Qに比べると検収が進んだため今1Q比では増収増益になりました。
今2Qの品目別売上高を見ると、フォトマスク欠陥検査装置を中心とする半導体関連装置は前2Qが好調だった反動で565.64億円(同26.9%減)と前年比減収でしたが、今1Q比では増収になりました。また、サービスは装置の設置台数が増加したことにより156.70億円(同28.3%増)と好調でした。
地域別売上高を見ると、韓国向けが今1Q144億円→今2Q230億円へ、台湾向けが同60億円→157億円へ、日本向けが同40億円→125億円へ増加しました。
表1 レーザーテックの業績
表2 レーザーテック:品目別売上高(四半期)
2.会社側は今期受注高を1,700~2,200億円と予想。受注急回復へ。
会社側は今期2026年6月期受注高を1,700~2,200億円、レンジ平均値1,950億円と予想しています。会社側は2026年暦年に受注が緩やかに回復するというコメントを、今1Q決算発表時同様今2Q決算発表時にも繰り返しています。ただし、前期受注高が1,052.26億円だったため、今期受注高の会社予想1,700~2,200億円は急回復と言ってよいと思われます。
受注の中身を見ると、ディープUV光を使ったMATRICSシリーズの受注が前年比約1.5倍と急回復している模様です。EUV光を使ったACTISについては、マスクショップ(半導体工場の中でフォトマスクの製造と検査を行う)向けの受注回復が遅れていますが、ファブ向け(工場向け)は好調です。
機種別に見ると、2025年10月に発表した「ACTIS A200HiT」は昨年末に初受注がありました。現在の主力機種である「ACTIS A150」の3倍の検査速度で、ウェハファブで発生する全ての転写性欠陥を検出する感度を実現したものです。今後は初号機の評価が進むにつれて追加の発注があると思われます。
ファブ向けは受注、引き合いが好調の模様なので、A150、A200HiTが当面の中心機種になると思われます。
これらの状況を踏まえて、会社側は今期2026年6月期業績予想を、前回の売上高2,000億円(前年比20.5%減)、営業利益850億円(同30.8%減)から売上高2,200億円(同12.5%減)、営業利益1,000億円(同18.6%減)へ上方修正しました。検収が前倒しになっていることが理由ですが、顧客から検収を早めたいという要請もある模様であり、顧客が半導体設備投資を早めようとしている可能性があります。
楽天証券では、2026年6月期を会社予想と同じ、2027年6月期を売上高2,700億円(同22.7%増)、営業利益1,300億円(同30.0%増)、2028年6月期(参考値)を売上高3,300億円(同22.2%増)、営業利益1,650億円(同26.9%増)と予想します。いずれも前回予想から上方修正します。
なお、グラフ1はASMLホールディングの受注高の動向です。2025年10-12月期受注高は全社、EUV露光装置ともに過去最高となりました。フォトマスク欠陥検査装置は露光装置に付随して使用されるため、レーザーテックの事業環境は良い方向に向かっていると思われます。2027年6月期もレーザーテックの受注は伸びると予想されます。
表3 レーザーテックの売上高内訳:通期ベース
表4 レーザーテックの売上高、受注高内訳(通期ベース)
グラフ1 ASMLホールディングの新規受注高
3.今後6~12カ月間の目標株価は前回の4万円を維持する。
レーザーテックの今後6~12カ月間の目標株価は、前回の4万円を維持します。
楽天証券の2027年6月期予想1株当たり利益(EPS)1,044.3円に、今の評価である株価収益率(PER)35~40倍を当てはめました。
注目点は、フォトマスク欠陥検査装置の需要がAI半導体向けに集中しておらず、高性能CPU、高性能DRAM向けの需要も活発と思われることです。米国株式市場では生成AIの先行きに対する不安感が台頭していますが、レーザーテックの需要がAI向けに集中しているわけではないことは、レーザーテックに投資する際の重要な注目点になると思われます。
引き続き中長期で投資妙味を感じます。
本レポートに掲載した銘柄: レーザーテック(6920、東証プライム)
(今中 能夫)

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