10万円以下で買える優待株の超・定番はdポイントがもらえるNTT、PayPayマネーライト贈呈のソフトバンクの2社で決まり。それ以外にもヤマダHD、ベルーナなど、財務が健全で優待がお得かつ高配当利回りの優待株もあります。

PBR1倍割れの銘柄が多く、慎重に選べば今後の増配やそれにともなう株高にも期待できそうです。


3月優待ランキング:10万円以下で買える!増配期待もできてお...の画像はこちら >>

10万円以下優待株の超・定番は NTT(9432) と ソフトバンク(9434) !

 優待株投資の入門編といえるのが、少額資金で気軽に投資できる10万円以下の優待株です。


 楽天証券の「株主優待検索」で全優待株1,659銘柄の人気1位、2位に君臨しているのは超・定番の携帯キャリアの NTT(9432) と ソフトバンク(9434) の2社。


 ともに1万~2万円程度の超・少額資金で購入でき、お得な自社ポイント・電子マネー優待に加えて高配当も受け取れる3月優待株です。


 この2社は別格なのでランキングとは別に紹介しましょう。


 NTTは毎年3月末を基準日に100株以上を2年以上3年未満継続保有すると同社のdポイント1,500円分、5年以上6年未満保有すると3,000円分が贈呈されます。


株式名簿に記載された一つの株主番号では2回だけしか贈呈されない変則優待ですが、100株・投資金額1万5,460円※に対して、5年間で4,500円分のdポイントが贈呈されるので費用対効果は抜群です。


※2026年2月13日の終値をもとに計算。以下、株価、投資金額、予定配当利回り、PER、PBRなどは2月13日終値をもとに計算


 今期2026年3月期の予想配当利回りは3.43%に達し、100株保有でも530円(税引き前)の配当が受け取れます。


 同社はNTTドコモの携帯加入者数の減少で今期2026年3月期は2期連続の減益予想です。しかし、人工知能(AI)関連の最先端技術を持つ日本一の通信会社ということもあり、株価が大きく下落するリスクが少ない点が魅力といえるでしょう。


NTT(9432)

権利付き最終日:3月[貸借銘柄]
株価:154.6円
配当金:5.3円(2025年度予想)
配当利回り:3.43%
優待発生株数:100株以上(2年以上保有が条件)
優待内容:100株以上保有で1,500円分のdポイント。株式の保有期間に応じて贈呈数が増加
その他条件:保有期間が2年以上3年未満、または5年以上6年未満の株主のみ対象
最新情報は 企業HP からご確認ください


 一方、ソフトバンクは3月・9月末に100株を1年以上継続保有すると、QRコード決済PayPayで利用できるPayPayマネーライト1,000円分が贈られます。


 100株・投資金額2万1,410円で1,000円分のPayPayマネーライトが毎年もらえるので、長期保有すればNTT以上にお得です。


 同社は法人向け携帯電話事業が好調で、3月には子会社PayPayが米国ナスダック市場に新規上場。米国市場でのスマホ決済事業が新たな成長源になりそうです。


 成長株でありながら、同社の配当利回りは4.02%に達しており、高配当株としても魅力たっぷりです。


ソフトバンク(9434)

権利付き最終日:3月、9月[貸借銘柄]
株価:214.1円
配当金:8.6円(2026年-3月期予想)
配当利回り:4.02%
優待発生株数:100株以上(1年以上保有が条件)
優待内容:100株以上保有で1,000円分のPayPayマネーライト
その他条件:1年以上継続保有の株主のみに贈呈。優待を受け取るには、ソフトバンクの株主優待サイトでの申請が必要
最新情報は 企業HP からご確認ください


 とはいえ、10万円以下で買える優待株の中には、業績不振や経営不安で株価が1,000円以下、中には100円以下まで下がってしまった銘柄も数多くあるので注意が必要です。


 そうした優待株の中には赤字続きで株主配当は支払えないものの、優待人気で株価水準を引き上げたり、個人投資家を株主として獲得するために株主優待だけを実施している企業もあります。


 赤字企業の場合、優待制度が突然廃止されるリスクもあるので、投資は避けた方がいいでしょう。


 その一方で、業績がそこそこ堅調で、財務も安定した銘柄も多数あります。そんな10万円以下の優待株を紹介しましょう。


生活お役立ち度No.1はティッシュなど1,500円分贈呈の 大王製紙(3880) !

 10万円以下優待株のNo.1は「エリエール」ブランドの家庭紙最大手・ 大王製紙(3880) 。


 直近の株価が好調なので10万円以下という予算をオーバーしてしまいますが、3月末に100株(投資金額11万600円)を1年以上継続保有すると、自社商品詰め合わせ1,500円相当(2025年度はウェットティッシュ、トイレットロールなど5点)が贈呈されます。


 頑張って300株(投資金額33万1,800円)を1年以上継続保有すると、3,000円相当の自社製品に増量されます。


 同社はペーパーレス時代で落ち込んだ印刷・出版用紙事業や海外事業のリストラなど構造改革中で、前期2025年3月期は大幅な赤字に転落しました。


 しかし、今期2026年3月期は値上げ効果や中国、東南アジアなどのおむつやフェミニンケア用品の販売が回復し、黒字転換予定。


 V字回復とまではいえないものの、業績回復が鮮明です。


 株価も2025年4月安値の732円から2026年2月には1,155円の高値まで上昇し底打ち反転中。


 知名度の高い「エリエール」ブランドの収益回復が続けば、1年間継続保有して優待権利を獲得するころには、株価がさらに上昇していてもおかしくないでしょう。


 予想配当利回りは1.27%と低いですが、今後も業績回復による増配に期待できそうです。


大王製紙(3880)

権利付き最終日:3月[貸借銘柄]
株価:1,106円
配当金:14円(2026年-3月期予想)
配当利回り:1.27%
優待発生株数:100株以上(1年以上保有が条件)
優待内容:100株以上保有で1,500円相当の自社商品詰め合わせ。株式の保有数に応じて増加
その他条件:―
最新情報は 企業HP からご確認ください


2位: ヤマダHD(9831)

 第2位は家電量販店で国内最大手の ヤマダホールディングス(9831) 。


 3月末に100株保有で店舗で利用可能な買い物割引券500円分、9月末には1,000円分が贈呈されます。税込1,000円以上の買い物につき、500円割引券が利用できます。(1,000円ごとに1枚)


 ヤマダHDは3月優待株の人気ランキングでも常に上位銘柄ですが、2022年以降は株価がほぼ400~500円の間で横ばい推移し、一向に上昇の気配がありませんでした。


 しかし、東京都が2025年8月末からエアコンや冷蔵庫、給湯器、LED照明器具の購入に最大8万円分の「東京ゼロエミポイント」を付与するなど、政府・地方自治体の補助金特需もあって白物家電の販売が好調。


 今期2026年3月期は14.2%の営業増益を予定しています。


 さらに、業績低迷で横ばい傾向が続いていた株主配当に関しても4円増配の1株17円配当を予定しており、予想配当利回りが3.07%に上昇。


 東京証券取引所の「資本コストと株価を意識した経営」の要請もあり、株価純資産倍率(PBR)が0.57倍という超割安な株価水準の引き上げに本腰を入れたことが好感され、約5年ぶりに株価も550円を突破しました。


 来期以降も利益率の高いプライベートブランド(PB)家電の拡販で業績向上が続くようなら、本格的な上昇トレンド入りに期待できそうです。


ヤマダHD(9831)

権利付き最終日:3月、9月[貸借銘柄]
株価:553.9円
配当金:17円(2026年-3月期予想)
配当利回り:3.07%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で3月は500円分の買い物割引券。9月は1,000円分(500円×2枚)の買い物割引券。株式の保有数に応じて贈呈数が増加
その他条件:―
最新情報は 企業HP からご確認ください


3位: ベルーナ(9997)

 第3位はアパレル通販やホテル事業を手掛ける ベルーナ(9997) 。


 3月、9月末に100株保有で1,000円分の通信販売優待割引特典、1,000円分のネット専用優待ポイント、1,000円相当の自社取り扱い食品(食品、お菓子、ワイン、日本酒のいずれか)から1点選択できます。


 2025年9月末の優待実績では、100株で選べる自社取り扱い食品は「梅干し(南紀の幻160グラム)」か「お菓子1000」の詰め合わせセットのいずれかでした。


 さらに同社が運営・提携するホテルや「銀座のステーキ」などの飲食店で利用可能な割引券2,000円分も贈呈されます(飲食代金の場合、3,000円以上で1,000円割引券1枚利用可能など、条件あり)。


 同社は北海道などに保有するホテルがインバウンド(訪日外国人)や国内旅行者向けに絶好調。低迷が続いたアパレル、雑貨通販も持ち直し傾向にあり、今期2026年3月期は2期連続の増収増益予想。予想配当利回りが3.07%に達する高配当株です。


 株価は日中関係悪化による中国人旅行者の減少を懸念して1,000円前後で停滞していますが、株価収益率(PER)9.9倍、株価純資産倍率(PBR)0.64倍と非常に割安です。


 急成長中のホテル事業をさらに拡大させており、業績横ばいが続く通販事業さえ多少、持ち直せば、株価がさらに上昇してもおかしくないでしょう。


ベルーナ(9997)

権利付き最終日:3月、9月[貸借銘柄]
株価:976円
配当金:30円(2026年-3月期予想)
配当利回り:3.07%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で(1)~(3)から1点選択。株式の保有数に応じて贈呈数が増加
(1)1,000円分の通信販売優待割引特典
(2)1,000円分のベルーナオンラインストアで使用できる優待ポイント
(3)1,000円相当の自社取扱の食品、お菓子、ワイン・日本酒のいずれかから1点選択
その他条件:-
最新情報は 企業HP からご確認ください


4位: 三共生興(8018)

 4位は「DAKS(ダックス)」「LEONARD(レオナール)」などの欧州ブランドライセンスを持つ京都の老舗アパレル企業・ 三共生興(8018) 。


 同社は昨年2025年3月末から優待制度を拡充し、3月末に100株保有で「DAKS」公式オンラインショップで利用できる優待商品券3,000円分が追加されました。


 その他、従来の「DAKS」「LEONARD」公式オンラインショップで開催するVIP顧客向けセール招待という優待特典も贈られます。


 同社は自己資本比率が72.3%を超える高財務企業で、時価総額をはるかに超える投資有価証券や賃貸用不動産を保有しており、2029年度までに時価総額の3割をめどに保有する持ち合い株を削減する方針を打ち出しています。


 業績自体は国内、中国などで欧州ブランド販売が不振続きで2期連続の減益予想ですが、株主配当は前期と同じ1株当たり27円を維持。予想配当利回りは3.00%に達しています。


 さらなる株主還元期待で株価は2026年に入って2月高値917円まで急騰しています。


 持ち合い株式の売却で今後は増配が続く可能性もあり、PBR0.62倍という極端に割安な株価の水準訂正に期待が持てそうです。


三共生興(8018)

権利付き最終日:3月[貸借銘柄]
株価:900円
配当金:27円(2026年-3月期予想)
配当利回り:3.00%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で
(1)「DAKS」「LEONARD」公式オンラインショップで開催するVIP顧客向けセールへの招待(2)3,000円分の「DAKS」公式オンラインショップで利用できる株主優待商品券1枚。(2)は株式の保有数に応じて増加
その他条件:1,000株以上保有で「LEONARD」公式オンラインショップおよび直営店舗で利用できる株主優待商品券1枚を追加贈呈。株式の保有数に応じて増加
最新情報は 企業HP からご確認ください


5位: ナカバヤシ(7987)

 第5位はアルバムや図書館の製本事業から、文具販売、情報処理ビジネスなど事業多角化を進める ナカバヤシ(7987) 。


 3月末に100株保有で自社製品が贈呈されます。


 2025年度の優待品は「スイングロジカルノートA6サイズ」と「e・万年筆」の文具2点か、寄付になります。


 500株(投資金額30万4,500円)保有すると、ステーショナリーセット、特製株主手帳(ネーム入り)、寄付1,000円分から1点選択です。


 同社の今期2026年3月期は印刷業務やダイレクトメール作成などビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)事業が好調で、42%の営業増益を予定。


 配当に関しては3期連続22円で据え置き予想ですが、PBR0.57倍の超割安な株価対策もあり、増配に対する期待感が高まっています。


 株価も業績好転で、2025年9月には4年ぶりに600円台を回復。


 予想配当利回りは3.61%に達していますが、PERも9.2倍と低く、今後の株主還元期待を考えると株価がさらに上昇してもおかしくありません。


ナカバヤシ(7987)

権利付き最終日:3月[貸借銘柄]
株価:609円
配当金:22円(2026年-3月期予想)
配当利回り:3.61%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で
(1)スイングロジカルノートA6サイズとe・万年筆
(2)300円分のしまねの森保全事業への寄付のどちらかを選択。株式の保有数に応じて変化
その他条件:500株以上保有で(1)~(3)から1点選択に変化。
(1)がステーショナリーセット スイング・ロジカルノート「シャイニーカラー」+ filemo3ポケットホルダー+マグネットしおり定規S+スクエアアルバム封筒付き
(2)1,000円分のしまねの森保全事業への寄付
(3)特製株主手帳(ネーム入り)から1点選択に変化。1,500株以上保有で
(4)3,000円相当の自社グループ製品詰め合わせを追加贈呈。(4)は株式の保有数に応じて増加
最新情報は企業HPからご確認ください


10万円以下で財務優良、株主還元も期待できる優待株も!

 10万円以下の少額資金で買えるほど株価が下落した銘柄への投資で重要なのは、業績が多少振るわなくても、財務面でまったく問題がない企業を選ぶことです。


 財務面で不安がない場合、株価が低位にあるということはPBRが1倍割れのケースが多くなります。


 東証の要請もあり、今後は増配など積極的な株主還元による株価上昇にも期待できるというわけです。


 お得な株主優待を受け取りながら、業績の回復や株主還元策の強化に期待できそうな10万円以下の優待株には以下のような銘柄もあります。


財務優良でさらなる株主還元に期待できる10万円以下の3月優待株!

銘柄名 購入金額
(100株) 配当利回り 優待内容 朝日放送
グループHD(9405) 8万4,200円 2.14% 3月・9月末に100株保有で自社グループ番組特製QUOカード500円分。大阪地盤の民放でテレビ朝日系列。万博効果や不動産売却もあり今期2026年3月期は60%超の最終増益。株主配当を5円増配の1株18円まで引き上げ。PBRはいまだ0.44倍で、さらなる株主還元余地が豊富。 はるやまHD(7416) 8万1,500円 1.90% 3月末に100株保有で商品20%割引券2枚。
1年以上継続保有すると店頭表示価格6,600円(税込)までのネクタイ、ワイシャツなどの商品と交換できる商品贈呈券1枚。既存店が不振で今期最終益は25%減益予想。株主配当も減配(1株配当15.5円)とさえない展開が続く。ただ時価総額134億円に対して105億円の現金を持つ高財務企業で、業績好転なら積極的な株主還元に期待できそう。株価も上昇基調。 エフテック(7212) 8万3,800円 2.39% 3月末に100株を1年以上継続保有でQUOカード1,000円分。サスペンションなど自動車の足回り部品メーカーでホンダ系列。前期、中国事業を合理化して大幅赤字に転落も今期2026年3月期はアジア事業黒字化でV字回復。自己資本比率29.1%と財務状況は決してよくないものの、株価も底打ち反転気配。PER4.7倍、PBR0.29倍は極端に割安。 ※最低購入金額は2026年2月13日の終値で計算。
※配当利回りは2026年3月期の予想値

(トウシル編集チーム)

編集部おすすめ