長期のAI恩恵銘柄、2025年10-12月期決算は予想上振れ

現地コード 銘柄名 09626

ビ哩ビ哩


(ビリビリ)


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 中国の動画プラットフォーム、ビリビリの2025年10-12月期決算は売上高が前年同期比8%増の83億元と市場予想を2%上回った。オンライン広告収入の27%の伸びが寄与した。

月間の有料ユーザー数は3,570万人で過去最高。調整後営業利益率は10.1%と、市場予想通りの水準だった。


 2026年について、BOCIはAI投資の増強で調整後純利益が約6億元目減りするとの見方。半面、AIの統合強化による高質のコンテンツや、分散型の配信メカニズム、コミュニティーの優位性を強みに収益化に向けたポテンシャルの開放が続くと予想。目標株価を引き下げつつ株価の先行きに強気見通しを継続した。


 同社はAI関連投資を加速させる見通しで、主な投資先の一つはコンテンツ理解力の強化に向けたAIモデルの開発。ユーザー数の拡大と広告ターゲティングの精度向上を目指す。低コストで多言語翻訳機能を備えたコンテンツ生成を実現するAI制作ツールの開発も主な投資分野となる。


 一方、2026年下期には「三国:百将牌(Ncard)」「Lumi Master」を含む新たなゲームをリリースする予定で、「Escape from Duckov」のゲーム機版とモバイル版も開発中。BOCIはこうした要因を考慮し、2026-27年の予想売上高を1%引き上げた(ゲーム、広告収入予想を各0-2%、5-6%上方修正)。


 研究開発費の増大に伴う約6億元の利益希薄化を反映させた上で、2026年の調整後純利益予想を30億元に設定している。2027年、2028年の予想値は42億元、55億元強となる。


 2025年10-12月期決算を見ると、売上高は前年同期比8%増。1日当たりアクティブユーザー数(DAU)は10%増の1億1,300万人と伸び率が加速し、アクティブユーザー1人当たり1日平均利用時間(DTSPU)は107分の健全な水準を維持した。有料ユーザー数は月間3,570万人と、過去最高を記録している。


 同期のモバイルゲーム収入は14%減少したが、これは主力の「三国:謀定天下(SanMou)」の前年実績の高さによるもの。オンライン広告収入は27%増と、市場予想を上回った。同社全体の粗利益率と調整後営業利益率は37.0%、10.1%と、市場予想通り。調整後純利益は8億7,800万元と過去最高を更新し、市場予想を10%上振れた。


 一方、10-12月期に1,470万米ドル分の自社株買いを実施し、2026年11月までの残枠は6,880万米ドルとなった。


 BOCIは2025-28年の調整後利益成長率を年率平均34%と想定。2026年予想グロース株向けの株価指標(PEGレシオ:株価収益率÷1株当たり利益成長率)0.9倍をあてはめ、同社の米株、香港上場株の目標株価を引き下げた。新たな目標値は2026-27年の予想調整後株価収益率(PER)で28倍、20倍に当たる水準となる。


 一方、レーティング面の潜在リスク要因として、BOCIはマクロ経済の予想以上の減速や、非効率的な収益化の可能性に加え、コンテンツ制作者およびユーザーとの関係、コンテンツ供給の量と質に絡む問題や規制リスクを挙げている。


(Bank of China int.)

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