1-2月の輸出が21.8%増と予想上振れ、引き続きGDP成長のけん引役に
中国の2026年1-2月の米ドル建て輸出は前年同期比21.8%増加し、2025年12月の6.6%増から加速。市場予想の7%増を大きく上回った。
1-2月の輸出好調の要因は、旧正月の時期的なずれ(25年は1月29日、26年は2月17日)と世界的な製造活動の拡大。米関税問題を背景に、前年同期の輸出が2.1%増にとどまったというベース効果も、1-2月の輸出伸び率の押し上げに寄与した。
うち、世界の製造活動に関しては、AI関連のインフラ投資や産業高度化の加速が追い風。世界の製造業購買担当者景気指数(PMI)が12月の50.4から、1月には50.9、2月には51.9に上向き、国際貿易需要を押し上げた。
相手国・地域別に見ると、1-2月の輸出は米国向けを例外に、ほぼ全面的に拡大した。先進国では欧州連合(EU)と韓国向けが前年同期比27.8%増、27.0%増と、12月から16.2ポイント、26.1ポイント加速し、現地の製造業PMIの上昇と足並みをそろえた。
半面、対日輸出は8.9%増(12月は4.6%増)と相対的に低い伸び。注目の対米輸出は11%減と不振が続いたが、減少幅は12月から19.6ポイント縮小した。新興市場向けでは、東南アジア諸国連合(ASEAN)とアフリカ向けが29.4%、49.9%増加している。
品目別では中国が高い競争力を誇る分野が好調を維持し、家具や繊維など労働集約型製品も過去数カ月の縮小から反転上昇した。集積回路と船舶の輸出は1-2月に72.6%増、52.8%増と急加速。自動車も67.1%増と高い伸びを維持した。半面、メモリー不足とコスト増が響き、スマートフォン輸出は12月の10.1%増から8.3%減に急落している。
BOCIは1-2月の輸出が予想を上回ったとしつつ、今後は米イラン紛争やホルムズ海峡の封鎖が中東市場向けの輸出の足かせになると指摘。紛争が長期化すれば、国際原油価格の高騰に伴うインフレ観測の高まりが、EU、ASEAN、韓国などエネルギー輸入依存度が高い市場の製品需要を細らせる可能性があるとした。
3月に関しては、前年同月実績の高さや地政学的紛争を背景に輸出伸び率が鈍化するとの見方。それでも、設備製造分野における中国の競争力と地域分散型の貿易構造が輸出の伸びを支えるとみる。
一方、1-2月の輸入では集積回路などの中間財が52.4%増。農産物や食用油、銅、鉄鉱石などの輸入伸び率も加速し、12月に52.5%減った自動車も8.7%増に転じた。半面、商品相場の下落が響き、原油、プラスチックは16.3%減、4.7%減と、12月から悪化し、鉄鋼製品とパルプも8.2%減、10.4%減だった。
BOCIは最近のベースメタル、原油、電子部材の国際価格の上昇を受け、輸入物価指数が上向くと予想しながらも、ホルムズ海峡の事実上の封鎖が3月の石油輸入に影響する可能性を指摘している。
(Bank of China int.)

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