2025年決算は1%減益と予想下振れ、再エネ事業強化で2026年に利益成長回復へ

現地コード 銘柄名 01083

港華智慧能源


(タウンガス・スマート・エナジー)


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3.80HKD
(3/19現在)


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 中国本土で都市ガス事業を展開する香港系企業、タウンガス・スマート・エナジーの2025年12月本決算は、純利益が前年比1%減の15億8,500万HKドルと、BOCIの予想を10%下回った。ガス供給事業と再生可能エネルギー事業の利益がいずれも予想から下振れしたのが減益要因。


 BOCIは再生可能エネルギー事業への積極的な取り組みを理由に、続く2026年には前年比8%の増益を確保すると予想。決算発表を受け、2026-27年の予想純利益を5%、23%減額修正し、目標株価を引き下げながらも、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。


 主力のガス供給事業の純利益は、2025年に前年比4%減の17億6,000万HKドル。1立方メートル当たり利幅は0.58元と、0.02元改善したものの、ガスの小売販売量が2%減少。さらに新規のガス管接続件数が14%落ち込み、単位当たり利幅の改善によるプラス効果を打ち消した。


 再生可能エネルギー事業の通期の純利益は前年比14%減の4億1,300万HKドル。主に分散型・太陽光発電プロジェクトの卸電力価格の下落や、電力取引事業のスプレッド縮小、蓄電エンジニアリング事業の減益が響いた。中国政府が蓄電ビジネスの電力価格を完全自由化したことで、一部に新規蓄電プロジェクトの立ち上げを控える動きが見られた。


 ストックオプションの行使による影響で、2025年通期の1株当たり純利益(EPS)は前年比6%減少したが、1株当たり配当を0.19HKドルに据え置いたことで、配当性向は前年の41.2%から43.4%に上昇した。


 続く2026年の純利益について、BOCIは前年比8%増を見込む。ガス供給事業に関しては、販売量が1%増加し、1立方メートル当たりの利幅が0.01元改善すると予想。半面、ガス管の新規接続件数は約50万世帯へ33%減少するとの予測を示した。

ガス供給事業の利払い・税引き前利益(EBIT)はほぼ横ばいの見通しという。


 BOCIは今回、目標株価の算出方法をディスカウントキャッシュフロー(DCF)方式から配当利回りベースに変更した。同社が市場環境に応じて、再生可能エネルギー事業の戦略を適宜調整していることが理由。平均配当利回りを4.8%(10年物の中国国債利回りを3ポイント上回る数字)に設定し、目標株価を引き下げた。株価の先行きに関しては強気見通しを継続している。


 一方、レーティング面の潜在リスク要因として、BOCIは再生可能エネルギー事業の売電価格がさらに下落する可能性、ガス管の新規接続件数が予想以上に大きく減少する可能性を挙げている。


(Bank of China int.)

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