2025年下期決算は予想下振れも収益成長持続、SbWで主導的地位強化へ

現地コード 銘柄名 01316

耐世特汽車系統集団有限公司


(ネクスティア・オートモーティブ)


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5.38HKD
(3/26現在)


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 自動車部品大手、ネクスティアの2025年下期の売上高は前年同期比7.2%増の46億米ドルに上り、主要3地域でそろって、現地市場平均を上回る成長率を達成した。純利益は2025年12月通期に前年比65%増の1億200万米ドルに達したが、下期に限ると前年同期比16.3%減の3,900万米ドル。


 北米のEVプロジェクトの中止に伴う資産減損の計上や北米顧客からの関税補償金の支払い遅延が響き、BOCIの予想を下回った。ただ、こうした一過性要因を除くコア利益は、上期比で改善傾向を維持した。


 また、次世代操舵(そうだ)システム「ステア・バイ・ワイヤ」(SbW:ステアリングとタイヤを機械的につながず、電気信号でタイヤを操作するシステム)関連受注は堅調であり、この分野における同社のリーダーシップはさらに強まる見込み。BOCIは北米での需要下押しなどを理由に目標株価を引き下げながらも、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。


 2025年通期の売上高は前年比7.2%増と、世界の乗用車・小型商用車生産台数の伸び(3.7%増)を上回るペース。欧州・中東・アフリカ・南米(EMEASA)地域での需要回復と中国での受注増が寄与した。


 為替要因や原材料価格の上昇分を調整した場合の売上高は6.9%増。地域別では、北米の売上高が4.4%増の22億9,000万米ドル、アジア太平洋地域が9.8%増の14億7,000万米ドル、EMEASAが11.4%増の7億9,900万米ドルだった。


 通期の粗利益率は前年を0.9ポイント上回る11.4%。EMEASA地域での改善が寄与した。


 利払い・税引き・減価償却前利益(EBITDA)マージンは、北米で0.5ポイントダウンの7.6%、アジア太平洋では0.6ポイント低下しつつも16.6%を維持。EMEASAではスケールメリットと効率化で3.6ポイント改善し、8.6%に達した。


 2025年には新規のプログラム49億米ドル相当を受注したが、内容的に技術レベルが高く、75%超が電動パワーステアリングシステム。約45%がアジア太平洋地域の受注だった。うちSbWに関しては中国の新エネルギー車(NEV)大手とのプログラム2件がまもなく生産を開始する予定であり、2026年の業績に反映される見込み。


 リアホイールステアリング(RWS)についても、小鵬汽車(09868)向けのプログラムが年内に量産開始の予定。ブレーキ・バイ・ワイヤは2027年に初期的な生産開始を予定する。


 BOCIは北米での需要低迷と新製品絡みのコスト増を反映し、2026-27年の予想純利益を6-10%下方修正。ただ、北米、EMEASAでの事業の効率化やアジア太平洋地域のSbWの量産拡大による製品構成の改善を背景に、収益性の回復基調が続くと予想。


 目標株価を2026年予想株価収益率(PER)18倍相当に引き下げながらも、株価の先行きに強気見通しを継続した。今後はテスラの「サイバーキャブ」の発売(4月予定)と理想汽車(02015)の改良型「L9」の発売(4-6月期予定)がカタリストになるとの見方。SbW製品の商用化で極めて重要なステップになり得るとしている。


(Bank of China int.)

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