収益圧力持続もキャッシュフローが大幅改善、株主還元やM&Aを視野に
現地コード 銘柄名 06078海吉亜医療
(ハイジア・ヘルスケア)
株価 情報種類
12.19HKD
(4/2現在)
株価
企業情報
チャート
中国の病院経営会社である海吉亜医療の2025年12月本決算は、売上高が前年比10%減少。価格面の逆風や「医療費算出方式(DRG/DIP)改革」を受けた利益率の悪化が続き、下方修正後のガイダンス通りの内容だった。
BOCIは短期的な収益圧力を指摘しながらも、株主還元や負債低減、選択的買収や合併(M&A)に向け、安定的に原資を確保するキャッシュ創出段階に移行しつつあるとの見方。目標株価を引き下げながらも、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。
2025年通期の売上高は前年比10%減の40億元にとどまり、粗利益率は25.5%と4.4ポイント低下。さらに、2021年に高額で買収した蘇州永鼎医院に絡み、のれんの減損2億8,300万元を計上したことが響いた(通期純利益は前年の6億2,800万元から1億6,500万元に減少)。
経営陣はその他施設について、同様の減損リスクはないとしている。売上高は年間を通じてほぼ横ばいに推移したが、粗利益率は段階的に悪化傾向を示し、短期的な収益圧力が続く可能性を示唆した。
ただその一方、営業キャッシュフローは前年比34.4%増の9億5,000万元と、過去最多。売掛金の16.6%減や運転資金管理の改善を背景に、フリーキャッシュフローは407%増の4億4,700万元を記録している。また、負債比率は28.9%と7.4ポイント低下した。
傘下の医療機関の総受診者数は2025年に460万人で、過去5年間の年平均伸び率は35%。
これにより、主な設備投資計画が完了する見通しとなった。新規の事業展開としては、重慶海吉亜医院における国際医療ツーリズムの展開や、自費診療、サービスラインの拡充などを進める。
経営陣は設備投資がピーク期を過ぎたとし、年間維持管理費およそ1億5,000万元を見込む。既存の施設規模は向こう5年間の成長を支えるのに十分とみて、当面、新たな病院建設の計画はないとした。資本配分の優先順位は、自社株買い(3億元規模)、一段の負債軽減、国内外の選択的M&Aの実施、将来的な配当の実施になるという。
BOCIは当面の収益圧力を反映し、2026~2027年の予想売上高を5~8%減額修正。粗利益率に関する想定値を3~4ポイント下方修正した。これに伴い目標株価を引き下げながらも、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。
レーティング面の潜在リスク要因としては、規制面の変更、医療費算出方式の変更による予想以上の悪影響、病院新設や効率的な運営の失敗などの可能性を挙げている。
(Bank of China int.)

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