NISA(ニーサ)とiDeCo(イデコ)は、どちらも資産形成に役立つ国の税制優遇制度です。この二つの制度について、「一体何がどう違うの?」「どちらを選べば良いの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、NISAとiDeCoの節税メリットに焦点を当てて、クイズ形式で楽しく学んでいただきます。


【投資クイズ】NISAとiDeCo、節税メリットがより大きい...の画像はこちら >>

クイズ

<第1問>NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)とiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)、掛金が全額所得控除になるのはどっち?


【A】NISA
【B】iDeCo
【C】両方


「掛金が所得控除」とは、「掛金を支払ったら、その掛金の金額だけ、その年の課税所得(税金がかかる所得)を減らせる」という意味です。


 例えば、毎月1万円ずつ掛金を出していったら、1年間で12万円拠出することになります。その年の課税所得から12万円控除することができます。


 元々の課税所得500万円の場合、掛金が12万円ならば、所得税が掛金の20%(2万4,000円)減り、地方税も掛金の10%(1万2,000円)減ります。


<第2問>NISAとiDeCo、運用益が非課税になるのはどっち?


【A】NISA
【B】iDeCo
【C】両方


 運用益とは、投資信託などで運用した時に得られる配当金や売買益などを指します。


<第3問>NISAとiDeCo、解約して受け取る時、退職所得または雑所得として課税対象となるのは、どちらでしょうか?


【A】NISA
【B】iDeCo
 


正解

<第1問>【B】


 拠出金が全額所得控除となるのは、iDeCoだけです。


 将来のためにiDeCoで投資を始めるだけで、その投資額が所得控除の対象となるのは、とてもありがたいです。


<第2問>【C】


 運用益が非課税となるのは、NISAとiDeCoの両方です。


 NISAとiDeCoは、さまざまな有価証券で長期運用ができます。運用によって、利息、配当金や有価証券売却益などが得られることがありますが、それらの運用益は全て非課税です。


<第3問>【B】


 受け取りが課税対象となるのは、iDeCoだけです。


 一時金で受け取れば退職所得控除、年金型で受け取れば公的年金控除の対象となります。受け取る時期や受け取り方を工夫して、課税額が大きくならないようにすると良いでしょう。


iDeCoファースト!

 NISAもiDeCoも、非課税で長期の資産形成が行えるという点で、どちらも積極的に活用したい制度です。ただし、NISAもiDeCoも、年間の投資可能額の上限まで投資するのは、なかなか難しいかしれません。


 どちらを優先したら良いでしょうか? 多くの方にとっては、iDeCoの方が節税メリットが大きくなる可能性が高いので、iDeCo優先で良いと私は思います。


 まず、iDeCo枠を上限まで使うことを目指し、次に、さらに余力があれば、NISAも活用していくのが良いと思います。iDeCoファースト!です。


 ただし、iDeCoのデメリットとして覚えておいていただきたいのは、原則60歳まで引き出しができないことです。もっと早くに使う予定のある資金は、NISAで運用した方が良いと言えます。


 以下、NISAとiDeCoの制度概要です。


 NISAは、18歳以上の国内居住者であれば、誰でも口座を開設できます。2024年からNISAの非課税投資枠が1年につき360万円と、大幅に拡充されました。無理のない範囲で、NISAで投資をすると良いでしょう。


<NISA制度概要>
【投資クイズ】NISAとiDeCo、節税メリットがより大きいのは?
出所:楽天証券経済研究所作成

 一方、iDeCoは加入資格がある人とない人がいます。

また、年間の投資可能額は働き方によって異なります。


 iDeCoは、2026年12月1日から、制度改革によって使い勝手がさらに良くなります。加入資格や年間投資額が拡大される見込みです。


 以下は、現時点での制度概要です。


<制度改正前(2026年11月まで)のiDeCo概要>
【投資クイズ】NISAとiDeCo、節税メリットがより大きいのは?
出所:楽天証券経済研究所作成

(窪田 真之)

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