コーワ(株)(狭山市)と、関連のオーシャンポリ(株)(北葛飾郡杉戸町)は6月23日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。申請代理人は山川萬次郎弁護士ほか(山川・藤原法律事務所、東京都千代田区麹町3-2)。


 負債総額はコーワが29億1881万円(2024年12月期末時点)、オーシャンポリが9億2395万円(同期末時点)、2社合計38億4276万円。

 コーワは建築資材販売・配送を中心に、内装工事も手掛けていた。2018年6月にはポリ合板を生産する宮崎工場(宮崎県宮崎市)を開設。ピーク時の2019年12月期には売上高41億330万円をあげていた。しかし、コロナ禍での需要減退や、ウッドショックによる木材の品薄などから業績が悪化。2024年12月期は売上高24億3034万円に落ち込んだ。本社敷地内に倉庫を増設して業績回復を目指したが、運転資金や投資負担がかさみ過剰債務の解消が見通せず、自力での再建を断念した。
 オーシャンポリは、東京都内の建築資材販売会社の事業を継承して設立。コーワが生産したポリエステル化粧合板を販売し、2024年12月期に売上高22億594万円を計上したが、コーワに連鎖した。

 ※コーワ(株)(TSRコード:310459036、法人番号:3030001026278、狭山市上奥富36-1、設立1996(平成8)年1月、資本金8000万円)
 ※オーシャンポリ(株)(TSRコード:130476250、法人番号:3030001129592、北葛飾郡杉戸町下高野771-6、設立2019(平成31)年2月、資本金2000万円)

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