スタイル(株)(墨田区)は9月18日、東京地裁から破産開始決定を受けた。申請代理人は岡野真也弁護士(弁護士法人岡野真也法律事務所、中央区日本橋本石町3-1-2)ほか。

破産管財人には綾克己弁護士(ときわ法律事務所、千代田区大手町1-8-1)が選任された。
 負債総額は債権者526名に対して約11億7900万円。

 財布やカバンなど革製品の企画販売を手がけていた。「Paul Smith(ポールスミス)」など、海外有名ファッションブランドとライセンス契約を締結し、アウトレットモールに小売店舗も出店していた。
 2018年3月期には売上高90億519万円をあげていたが、新型コロナウイルス感染拡大以降は、休業や営業制限により2021年3月期は売上高67億4802万円と落ち込み、赤字を計上。さらにキャッシュレス化の進行で主力の財布販売の低迷が続き、2024年3月期は売上高58億6190万円にとどまり、物価高や人件費高騰、在庫処理などの損失も発生し約3億5200万円の赤字となっていた。

 また、一部ブランドとのライセンス契約終了を控え、店舗の閉鎖を進めていたほか、新規ブランドとのライセンス契約を結ぶなど巻き返しを目指したが、コスト高も重荷となり業績回復が遅れた。スポンサー探索も不調となり、8月20日に予定されていた債務の弁済が困難な状況が明らかとなったことから、同月19日を以って事業を停止していた。

※スタイル(株)(TSRコード:295866322、法人番号:9010601039618、墨田区両国4-31-11、設立1992(平成4)年4月、資本金1億円)

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