ダイヤモンドグループ(株)(東京都中央区)は8月1日、歌手の長渕剛さんが代表を務める(株)オフィスレン(渋谷区)より東京地裁に破産を申し立てられ12月16日、東京地裁より破産開始決定を受けた。
 破産管財人には南勇成弁護士(西村あさひ法律事務所・外国法共同事業、千代田区大手町1-1-2)が選任された。


 申立代理人は辻角智之弁護士(ひなた総合法律事務所、千代田区平河町2-7-2)、加藤博太郎弁護士(加藤・轟木法律事務所、港区虎ノ門5-11-1)ほか。
 負債は現在調査中だが、4億円以上が見込まれる。

 ダイヤモンドグループは、LIVEやフェスなどの企画やチケット販売、芸能人のブログ・ファンクラブの運営などを手掛けていた。
 長渕剛さんが代表を務めるオフィスレンは、ダイヤモンドグループと2024年6月から2025年10月に開催が予定されていたツアーイベントを取り仕切るとともに、グッズ制作やプロモーション事業など行う契約を結んでいた。ツアーイベントは「TSUYOSHI NAGABUCHI ARENA TOUR 2024 ”BLOOD”」として予定通り実施されたが、オフィスレンとダイヤモンドグループで締結していた契約に基づくツアー分配金の約1億9500万円やファンクラブ会費売上の2486万円の支払いがダイヤモンドグループからなされず、支払不能の状態にあることは明らかであるとし破産を申し立てていた。

 12月初旬までに審尋が行われていたなか、今回の措置となった。
 また、オフィスレンはダイヤモンドグループの代表を業務上横領罪で刑事告訴もしている。ダイヤモンドグループは12月10日、TSRの取材に対し、「断じて横領などではない。」と応じた。


※ダイヤモンドグループ(株)(TSRコード:298291827、法人番号:1010001130637、中央区銀座6-10-1、設立2010(平成22)年2月18日、資本金1億円)
※(株)オフィスレン(TSRコード:295731311、法人番号:8013201011468、渋谷区)

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