銚子市内の宿泊施設「大新旅館」と「ホテルニュー大新」の営業を巡って、宿泊予約した顧客などに混乱が広がっている。銚子市観光協会は12月11日、両施設に関するお知らせをホームページに掲載。
運営する(株)大新(TSRコード:320313301、銚子市)は1950年設立。市内で老舗として知られていたが、2024年6月に経営者が交代し、オーナーも変わっている。現在の親会社は都内に本社を置く企業で、中国ビジネスに関するコンサルティングや不動産売買、介護事業などを幅広く展開している。
12月23日、宿泊施設の関係者が東京商工リサーチ(TSR)の取材に応じ、「宿泊施設は10月末まで営業し、11月に入り営業を停止した。賃金未払いのため、従業員の多くは退職した。電気やガス、水道は全て止まり、リース物件も引き上げられた。ただ、ホームページ上では現在も予約を受け付けている」とコメントした。別の関係者は「オーナーが代わってからホテルの評判が落ち、利用客が大幅に減った。売上は従前の半分程度まで落ち込んだ」と話した。
同日、親会社の関係者はTSRの取材に「(親会社は)営業継続中だが、宿泊施設は現在休業状態だ。時期をみて再開したいと考えているが、目途は立っていない。
ホテルニュー大新 入口(TSR撮影)

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