~ 2026年2月の「飲食業」倒産動向 ~
小・零細規模の飲食業者が苦境に喘いでいる。2月の「飲食業」倒産は、83件(前年同月比33.8%増)で、3カ月連続で前年同月を上回った。
食材費などの上昇による「物価高」倒産は、16件(同128.5%増)。後継者難を除く「人手不足」倒産は5件(前年同月ゼロ)で、内訳は人件費高騰3件、求人難2件だった。
食材やエネルギー価格、従業員の確保のための人件費などが上昇する一方だが、値上げは顧客離れを招きかねず、資金力の乏しい小・零細規模の飲食業者の脱落が倒産を押し上げている。
「飲食業」倒産の資本金別は、1千万円未満が79件(前年同月比36.2%増)と、95.1%を占めた。コロナ禍を経て、接待や宴会などの需要変化に加え、実質賃金のマイナスなどで客足が戻らない小・零細規模の居酒屋などの飲食業者は、物価高もあって厳しい経営環境が続いている。
※本調査は、2026年2月の全国企業倒産(負債1,000万円以上)のうち、日本産業分類の「飲食業」(「食堂,レストラン」「専門料理店」「そば・うどん店」「すし店」「酒場,ビヤホール」「バー,キャバレー,ナイトクラブ」「喫茶店」「その他の飲食店」「持ち帰り飲食サービス業」「宅配飲食サービス業」)を集計、分析した。
業種別:最多が「専門料理店」の26件(前年同月比73.3%増)。居酒屋(酒場,ビヤホール)20件(同53.8%増)、喫茶店8件(同300.0%増)、宅配飲食サービス業7件(同133.3%増)などで増加が目立つ。
原因別:最多が「販売不振」の71件(前年同月比24.5%増、構成比85.5%)。以下、「事業上の失敗」が5件(前年同月比150.0%増)、「既往のシワ寄せ」が3件(同200.0%増)の順。
形態別:最多が「破産」の77件(前年同月比35.0%増、構成比92.7%)。このほか、民事再生法が4件(前年同月比33.3%増)、特別清算が2件(同±0.0%)。
資本金別:最多が「1百万円以上5百万円未満」の32件(前年同月比23.0%増、構成比38.5%)。1千万円未満は79件(同36.2%増、同95.1%)で、値上げは来店客数が減少するリスクがあり、コストアップ分の価格転嫁が難しい小・零細規模の飲食業の資金繰りを圧迫している。
負債額別:最多が「1千万円以上5千万円未満」が64件(前年同月比25.4%増、構成比77.1%)。1億円未満は77件(同37.5%増、同92.7%)だった。
地区別:最多が近畿の24件(前年同月比26.3%増、構成比28.9%)。次いで、関東の20件(前年同月比5.2%増)、中部12件(同9.0%増)で、四国を除く8地区で増加した。

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