2025年12月22日、債権者から破産を申し立てられ神戸地裁から保全管理命令を受けていた(株)ホクシンメディカル(神戸市)は3月10日、同地裁から破産開始決定を受けた。申立代理人は岡本大毅弁護士(法律事務所あかつき、中央区銀座3-13-19)。

破産管財人には幸寺覚弁護士(弁護士法人東町法律事務所、神戸市中央区京町80)が選任された。
 負債総額は債権者約270名に対して約100億円が見込まれる。

 1986年10月に創業し、医療機器の販売などを手掛けていた。心臓外科・循環器・整形外科向けの医療機器を主体に扱い、官公庁や大学、医療機関などに販路を構築。全国に拠点を設置することで営業力を強化し、2004年3月期には売上高が100億円を上回るなど増収基調で推移した。新規取引先の開拓などで、2021年3月期の売上高は379億3618万円まで伸長した。一方、子会社の清算に伴う損失もあり、同期は2422万円の最終赤字に陥るなど財務基盤の強化は遅れていた。

 こうしたなか、2024年3月に当時の代表取締役が急死。以降は支払遅延を散発し、対外的な信用が急激に低下した。この間、従業員の退職が相次ぐなど混乱が続いていたところ、4月10日の決済が不調となり、4月12日以降は実質的に事業停止状態となり、再度の資金ショートを起こし4月25日、行き詰まりを表面化した。また、8月8日までに債権調査を森保彦弁護士(森田・森法律事務所、新宿区四谷2-8)に一任していた。
 以降も事実上の休眠状態が続いていたなか2025年10月25日、債権者である従業員らから破産を申し立てられ、今回の措置となった。


※(株)ホクシンメディカル(TSRコード:660400642、法人番号:4140001010823、神戸市東灘区向洋町中6-9、設立1987(昭和62)年7月、資本金9000万円)

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