磯村勇斗が主演するドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」(カンテレ・フジテレビ系)に斎藤瑞穂役で出演中の南琴奈が第10話放送を前に取材に応じた。

 南が演じる斎藤は、生徒会副会長を務める天文部の生徒。

第1話では、新しく導入された制服のスラックスを着用したことで好奇の目にさらされてしまい、不登校に。その後の「制服裁判」へとつながっていくキーとなった人物だ。

 南は「(斎藤は)ブレない芯を持った、しっかりした子。だからといって堅苦しいわけではなく、天文部のみんなとワイワイ楽しむ、等身大の女子高生というイメージもあり、その二面性が魅力的だと思います」と斎藤という役を分析。続けて「第1話では、制服問題で周りからいろいろなことを言われますが、それも『私は(スラックスを)着たかったから着ただけ』という純粋な気持ちで行っただけでした。そうしたフラットで境界線のない性格は、私もすごく共感できるところです」と語った。

 また、ドラマを通して演じる上で意識したことを聞くと、「会長の鷹野(日高由起刀)くんとの関係が続く中で、だんだんと距離が縮まっていきます。実際に日高くんとも撮影を重ねる中でコミュニケーションをたくさん取り、自然と仲良くなっていきました。それが斎藤さんと鷹野くんの関係性にも出ているのかなと思います」と話した。

 15日に放送される第10話では、そんな斎藤がある刑事事件に巻き込まれてしまう。南は「私も台本を読ませていただき、こんな展開になるんだと驚きました。ですが、今の高校生や大学生といった年代の子にも浸透してきている問題なのかもしれないとも思います。

思いがけないところでトラブルに巻き込まれてしまう恐怖を感じました。そうしたトラブルの中で、斎藤さんと学校の友達、白鳥先生、担任の山田先生との絆や信頼関係に注目して楽しんでいただけたらと思います」と言及。

 そして、本作の見どころを「生徒たちも先生もそれぞれに悩みを抱えていて、いろいろな問題にあたっていくという物語ですが、白黒はっきり解決するのではなく、問題やその人に寄り添って解決していきます。フィクションではありますが、どこか共感できる、一緒に問題を乗り越えているような感覚になっていただけるドラマです。温かい気持ちになっていただけると思いますので、ぜひ最後までご覧ください」とアピールした。

 本作の演技で注目を集める南。映画『ミーツ・ザ・ワールド』、映画『終点のあの子』など出演作も控えている。最後に、今後の活動について尋ねると、「私自身ははっきりした目標というのはあまりないんです。このお仕事を続けられたらというのが目標といえば目標です。演じてみたいのは、時間を操るような超能力者の役です(笑)。そんなかっこいい役をいつか演じられたらいいなと思います」と笑顔で語ってくれた。

 ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」は、毎週月曜よる10時にカンテレ・フジテレビ系で放送中。

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