今江大地が主演を務める舞台「いつかアイツに会いに行く」が10月10日に開幕する。公演に先立ち、余命宣告を受けた主人公・荒川襷を演じる今江と、襷の親友・新城真を演じる定本楓馬が取材に応じ、公演への意気込みを語った。
本作は、「宇宙レコード」作・演出のほか、ダンスカンパニー「コンドルズ」のコント部門で脚本を担当し、「放課後の厨房男子」シリーズや「隅田川ヤングロード物語」シリーズなどの演出も務める小林顕作が演出・音楽・原案を担当した、新作オリジナル作品。ある日、余命宣告を受けショックを受けた主人公が、ひょんなことからシルヴェスター・スタローンにハマり、彼に会うことを夢見るが、特殊詐欺グループのトラブルに巻き込まれていく。今江と定本は本作が初共演となる。
今江は、自身の演じる襷という役柄について「無気力で働きたくないし、寝ていたい。その上、病気まで見つかって彼女にもフラれて人生の終わりだと思っていましたが、いろいろな人と出会うことで前向きになり、夢に向かって頑張ろうとするキャラクター」だと説明。そして、「疾走感がある物語です。脚本を読むと、物理的にも走っているシーンが多いので、これはなかなか大変な作品になるのかなと思います(笑)。歌もあるようなので、どんな作品になるのか楽しみです」と脚本の印象を明かした。
また、定本は「真は襷の親友で、親がやっている床屋の後継として働いています。自分の気持ちを抑えて親友を優先してしまう自己犠牲の気持ちがある人なのだと思います」と自身の役柄について言及。物語についても「次々と新しい事件が起こるという物語なので、きっとお客さまも楽しんでいただける作品になるのではないかなと思います」とコメントを寄せた。
走って歌ってとフィジカル的にもハードな本作。
本作はニッポン放送がプロデュースする“会いたい”シリーズの幕開けとなる作品であることから「二人の会いたい人は?」と聞かれると、今江は『宇宙兄弟』という漫画のキャラクター・南波六太を挙げ、「兄弟で宇宙飛行士を目指していたのですが、弟が先になってしまって、六太は挫折してしまいます。でも、そこから踏ん張って、また宇宙飛行士を目指すという物語です。自分が苦しいときや落ち込んだときに、六太の言葉を思い出すと僕も頑張れます。絶対会えない人ですが、僕の支えです」と熱弁。定本は「僕はバスケが大好きなので、河村勇輝選手の試合を見に行きたいです。プレーが魅力的なんですよ。今、NBAのシカゴ・ブルズで活躍されているので、いつか行けたらいいなと思っています」と目を輝かせた。
舞台「いつかアイツに会いに行く」は、10月10日~20日に都内・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA、10月25日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで上演。