草なぎ剛主演の月10・新ドラマ「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜午後10時/初回15分拡大)が13日から放送スタートとなった。本作は、妻を亡くし、幼い息子を男手一つで育てるシングルファーザーで、遺品整理人の鳥飼樹(草なぎ)が、遺品整理会社の仲間たちと共に、ときに孤独死した方の特殊清掃や遺品整理から、依頼主と直接向き合う生前整理まで、さまざまな事情を抱えた家族に寄り添っていく心温まるヒューマンドラマ。

第1話の放送にちなんで草なぎから、コメントが届いた。

-改めて、鳥飼樹の人物像と魅力を教えてください。

 一生懸命なところ、人に寄り添う優しいところが、一番の魅力だと思います。撮影が進むにつれて、より一層、樹の優しさを感じました。もちろん彼には迷いもあるのですが、温かく人間味あふれるすてきなキャラクターだなと、回を重ねるごとに思います。

-第1話で印象に残っているシーンやせりふはありますか。

 僕の今までの役柄の中では、比較的せりふが少ない方だなと思います。ただ、今回の役でいくと、せりふで伝える部分だけでなく、“人の思いを受ける”、そういう“受け取る”ような芝居が多く、印象に残っていますね。“受けの芝居”を求められたというか、“せりふがないときにどう演じるか”。それを試されていたというか、かみしめた気がします。そんな中でも、心に残っているせりふは、「昨日まで自分を待っていてくれた人が、明日も待っていてくれるとは限りませんから」というせりふ。日常の当たり前にある幸せが、実はとても奇跡的なことだと気付かされて、とても好きですね。

-撮影現場で、草なぎさんから発せられる「本番中!」「準備中!」などの掛け声が印象的です。草なぎさんならではな気がしますが、座長としての心意気、姿勢からでしょうか。

 声を出すと自分が元気になるからです。声の力、言葉の力ってとても大きいと僕は思っていて、単純に掛け声が好きなんですよね。大きな声やあいさつはなにより大事。空元気でもいいから、とりあえず言葉を発してみるところから始まることもきっとあって。行き詰まったときの突破口になり得たり、言葉には謎の力があると思っています。

-日々の撮影を乗り切るリラックス方法、元気と健康の秘訣(ひけつ)は?

 食事、睡眠、運動にはもちろん気を遣っています。ただ大事なのは、心の持ちようだと思います。「5時間しか寝ることができなかったじゃなくて、5時間も寝ることができた」とかね。ポジティブに、いい方に考えていることが、元気の秘訣かもしれません。

-現在、TVerで過去作品「僕の生きる道」「神様のベレー帽」「罠の戦争」が配信されていますが、最近ご自身の過去作品で見たものはありますか。

 「僕の生きる道」を最近見ました。やっぱり、よかったですね。映像がすごくすてきで、テレビドラマのいいところが詰まっているなと感じました。僕の真骨頂でもあるなとも思いました。「僕の生きる道」のヒューマンというか、人間味、人間愛というものが、今でも僕の中に息づいていて、今回の「終幕のロンド」にも通じている。そういったことを感じられてうれしかったです。

-初回放送を迎えた、今の気持ちと視聴者へのメッセージをお願いします。

 これまでたくさん経験させていただきましたが、このドラマでは、また新しい分野、新しい世界観を視聴者の皆さんにお届けできるのではないかと思っています。ゆったりとしたスロースタートのはずだったのに、回を追うごとに、ドキドキハラハラ。どんどん展開していって、大きなエネルギー、渦に巻き込まれていくという面白さもあります。超能力者やいわゆる“特別な人”が登場するようなドラマではないですが、身近で自分事であるが故に、きっと心に迫るものがある。今、僕が、皆さんにお薦めしたい、こういうドラマを見ていただきたいと思うドラマです。

ぜひ、ご覧ください!

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