菅生新樹が主演するドラマ「人は見た目じゃないと思ってた。」(テレ東系)が、毎週木曜0時30分から放送中だ。本作は人は誰のため、何のために“見た目”に拘るのか…ルッキズムの現代社会に一石を投じるファッションヒューマンドラマ。

「人は見た目ではなく中身」だと信じて生きてきた主人公・石黒大和が、ファッション雑誌の世界に身を投じたことをきっかけに成長していく姿を描く。

 本作が全国放送の連続ドラマ初主演となる菅生が、ドラマの見どころや2026年の抱負を語ってくれた。

-本作の企画内容を聞いたとき、菅生さんは「これは⾃分にぴったりの役だ」と運命を感じたそうですね。その思いを教えてください。

 ドラマや映画で先輩方と共演したり、さまざまな作品を見る中で、「この人の見た目だからこそ作品がよく見える」「見た目によって作品の伝わり方が変わるんだな」と感じるようになり、“見た目”が作品に与える影響の大きさを、より実感するようになったんです。俳優として体づくりを含めて見た目について考える機会も増えていく中で、同世代の俳優の中で自分にはどんな役や作品が合うのか、どんな人間になりたいのかを考えていた時期に、この作品と出会いました。作品のテーマそのものが、自分が考えていたことと重なりましたし、若手俳優の中で、僕はあまり華やかでキラキラしたタイプではないと思っているので、これは自分にぴったりの作品だと感じました。

-菅生さんは普段から「ルッキズム(=外見至上主義)」の問題について、どのようなことを感じていますか。

 この作品に出合って、ルッキズムについて改めて考えたときに、自分自身も知らず知らずのうちにルッキズムをしているなと思いました。大々的に口に出すことはありませんが、例えばテレビを見ているときに何かを感じてしまう瞬間はありますし、人である以上、そうした感情を抱いてしまう部分は誰にでもあると思います。誰しも少なからず固定観念や偏見のようなものを持っていると思いますし、ただ、それを自分の中で感じること自体は自由でも、それを言葉にしたり、SNSなどで第三者に向けて発信するのは違うのかな、と感じています。

-上司役を演じている剛力彩芽さんとは、どんなお話をしていますか。

 剛力さんとは、現場で僕が悩んでいることや葛藤していることを相談したり、仕事の話をよくしています。これまで出演されてきた作品のことや、「泣くシーンの演技は得意ですか?」といった演技の話をすることもありますし、世の中で起きている出来事について語ることもあります。基本的には小声で、かなり真剣な話をしています(笑)。

-⽯⿊⼤和は野球⼀筋で⽣きてきた役柄ですが、菅⽣さんは学生時代はどんな子でしたか。

 大学進学を機に東京に出て来たときは、いろんな人に会って、いろんなことを感じたいと思っていたので、たくさんのアルバイトをしていました。居酒屋やすし屋、ステーキを焼く仕事もしましたし、ジムや古着屋のショップ店員もやりました。アルバイトを通じて多くの人に出会い、今でも仲良くしている人もいます。人に対して興味があって「この人はどういう思考で、なぜこういう行動をしたのだろう」と学生の頃も今も変わらず考えてしまいます。

-ルッキズムは人格形成にも影響があると思います。菅生さんが幼少期から育つ中で、周囲の人から影響を受けたことはありますか。

 両親が見た目ではなく「君の1番いいところはここだよ」と内面の個性を伸ばす形で育ててくれたので、幼い頃から家族の中でルッキズムを意識することはなかったです。最近は同世代の俳優仲間を見て「カッコいいな」「イケメンでいいな」と思うことはありますが、それでも彼らにはなくて自分だけがもっているものが絶対にあると信じているのは、両親のおかげだと思います。

-ご両親は、どんなところが菅生さんの長所だと教えてくれたのでしょうか。

 物おじせず、コミュニケーションを取るのが得意なところがすごいと褒めて育ててもらいました。小さい頃から知らない人によく話し掛けたり、知らない人の家に遊びに行ったりと人見知りをしなかったので、両親の言葉によって「自分は人と関わるのが得意だ」と思い続けてきた結果、得意になったのかもしれません。

-2025年はご自身にとってどんな年でしたか。2026年に挑戦したいことも教えてください。

 2025年は今までで1番、仕事に対してやりたかったことができて、5年後、10年後に自分はどうなっていたいのか、そのイメージや可能性が少しずつ見えた1年でした。撮影現場での自分の在り方や気持ちの持ち方が変わって、いい意味で地に足が着いてきた感覚があるので、2026年は「やっとここからだな」と思っています。毎年少しずつ前に進んでいる感覚があるので、2026年も今までに感じたことのない感情を経験していきたいです。

-最後に、本作の見どころをお願いします。

 誰もが一度は抱えたことのある「ルッキズム」というテーマを扱っていて、誰もがつつかれたら嫌だよな、という部分を深掘りして描いているので、今までのドラマにはない生々しさやリアルさを感じられると思います。

 ドラマ「人は見た目じゃないと思ってた。」は、毎週木曜深夜0時30分からテレ東系で放送。

(取材・文・写真/小宮山あきの)

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