スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、竹俣紅アナウンサーの連載『紅色の左馬』。今回は、春のクラシック出走は叶わなかったものの、今後の活躍が期待される3歳馬をはじめ、竹俣アナが注目する馬たちについて綴ってもらった――。

日本ダービー当日、クロワデュノールがパドックを歩いている様子を見たときは、パドックなどさっぱりわからない素人目にも、ただならぬオーラを感じました。まさに、その貫禄を見せつけた走り。王者の風格とはこのことですね。
"すべてのホースマンの夢"とも言われる日本ダービー当日の競馬場は、独特の緊張感が漂っています。人間が緊張すると、きっと馬にも緊張が伝わりますよね。ですから、ダービーを勝つ馬というのは、3歳春の時点での完成度の高さはもちろん、度胸も持ち合わせているのかなと思います。
皐月賞、ダービーを終えて、クラシックの出走馬それぞれのキャラクターがわかってきたところで、今回は、皐月賞、ダービーには登場しなかった3歳馬に目を向けてみます。
まず私が注目しているのが、キタサンブラック産駒のライトトラックです。
ライトトラックは、5月の未勝利戦でデビュー。レース経験のある馬たちを相手に、上がり最速の末脚を繰り出し勝利。このレースを見たときに、競馬アプリでお気に入り登録しました。
まだ加速するまでに少し時間がかかるところが見られますが、秋が楽しみな馬。パートナーの和田竜二騎手との相性もよさそうです。
それから、ダート重賞で活躍しているウィリアムバローズの弟・ローランドバローズにも注目しています。
デビューから2戦はダート戦だったローランドバローズは、3戦目の1勝クラス・つばき賞で初めて芝のレースに出走し2着。そして、2着までに皐月賞の優先出走権が与えられるリステッド競走・若葉Sに参戦。結果は、勝ったジョバンニとタイム差なしの2着でした。
見事、皐月賞への切符を手にしてくれて、レースの内容もよくなってきていただけに、本番も楽しみにしていたのですが......挫跖(ざせき)の影響で、皐月賞の出走を回避することに。こればかりは、無事でいてくれることが一番。次走がいつになるかはわかりませんが、これからの活躍を期待しています。
3歳馬の将来が楽しみな一方で、ベテランの馬の引退のニュースも入ってきますよね。私が応援してきた9歳のボッケリーニもついに引退。
そんななか、新天地での活躍を見せている8歳馬がいます。みなさんご存知、ヒートオンビートです。
ヒートオンビートと言えば、2023年のGII目黒記念の覇者......ですが、今年からなんと障害レースに転向! 先月、新潟で行なわれた障害4歳以上オープンで勝利。最後の直線では他の馬を圧倒する"平地力"を見せて、見ていて元気がもらえる走りでした。これからも、ケガに気をつけながらがんばってほしいです!
それではみなさん、今週も"推し"のレースでの勇姿を見守りましょう!

竹俣 紅(たけまた・べに)
1998年6月27日生まれ。東京都出身。2021年フジテレビ入社。
趣味:競走馬のぬいぐるみ集め 血統表を眺めること ガチャピン
モットー:元気に、地道に、前向きに
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