美人勝負師の最終結論
熊江琉衣~宝塚記念編

【競馬予想】道悪必至の宝塚記念は荒れる!? 絶好調・美人勝負...の画像はこちら >>
 前回スポルティーバで予想させてもらったGI日本ダービーは、◎=1着、△=2着、〇=3着という結果となって、本命から印をつけた馬に流す馬連、3連単ともに的中することができてよかったです。

 でもそれ以上にうれしかったのは、デビュー当時から注目していたクロワデュノール、そして大きなケガから復活を遂げた鞍上の北村友一騎手が、ダービーのタイトルを手にしたこと。

当日は競馬場で観戦していたのですが、大歓声のなか、掲示板をトップで通過する人馬の姿を見たときは本当に感動しました。

 さて、今週は春のGIシリーズの締めくくりとなるGI宝塚記念(6月15日/阪神・芝2200m)。ダービー的中のいい流れのまま、今回も当たり馬券をゲットできればいいなと思っています。

 予想のポイントとしては、血統面と馬場適性を重視。宝塚記念では馬場が渋ることが多く、今年もレース当日の天気は雨予報なので、道悪適性には特に重きを置きました。

 本命は、ヨーホーレイクです。

 母父のフレンチデピュティは、パワーの要る馬場に実績がある血統。実際にヨーホーレイク自身、渋った馬場で何度も好結果を出しています。

 デビュー当時、やや重の新馬戦、重馬場の1勝クラス・紫菊賞(京都・芝2000m)と連勝。3歳時には、やや重で行なわれたGI皐月賞(中山・芝2000m)で5着と奮闘しました。今年も、やや重のGII京都記念(2月16日/京都・芝2200m)を快勝。GI馬2頭をはじめ、力のある面々を一蹴しました。

 また、2200m戦も2戦2勝。いずれも粒ぞろいのメンバーが集った重賞での白星ですから、距離的にもベストと言えるのではないでしょうか。

 前走のGⅠ大阪杯(4月6日/阪神・芝2000m)では、出遅れながらもメンバー最速タイの上がりを繰り出して3着と健闘。本来は中団より前目につけて運べるタイプですから、スタートさえ決まれば、さらなる上昇が見込めます。

 管理するのは、名門・友道康夫厩舎。この春も、所属馬のカムニャックがGIオークスで戴冠を遂げ、ショウヘイがダービーで3着入線を果たしました。大舞台ではきっちり仕上げてくる厩舎ですから、今度はヨーホーレイクが大仕事を果たしてくれることを期待したいですね。

 対抗はかなり悩みましたが、ベラジオオペラにします。

 大阪杯では同馬を本命にして、見事に勝利を飾ってくれたおかげでオイシイ馬券を手にすることができました。同馬の実力はずっと評価していて、操縦性が高く、競馬センスがあるのは大きな武器ですよね。

 好位で運んで自分からレースを動かせるのも魅力。今回もすんなり先行して、自分のタイミングでスパートしていけば、自ずと結果はついてくると思います。

 阪神コースも、GI2勝を含めて4戦4勝と相性抜群。重馬場だった昨年のレースでも3着に来ていて、渋った馬場にも対応できます。唯一2200m以上のレースで勝ち星がないのが気になりますが、コース実績や今の充実ぶりからして勝ち負けは必至でしょう。

 ▲も相当悩んだ末に、ソールオリエンスとしました。

 昨年も7番人気で2着に入ったように、重馬場だと大幅にパフォーマンスがアップするタイプ。今年も天気は雨予報で、重や不良まで馬場が悪化したら、絶好の狙い目になると思います。

 ソールオリエンスは上がりのかかる競馬で強いイメージがあるのですが、今回は展開的にもこの馬向きになりそう。メイショウタバルが逃げて、ある程度レースは流れるでしょうから、最後はタフな末脚を秘めるこの馬の持ち味が生かされるのではないでしょうか。

 前走に続いて、松山弘平騎手とコンビを組むのもいいですね。再び人気薄での大駆けがあってもおかしくありません。

 △は2頭、メイショウタバルドゥレッツァです。

 先にも触れたように、先手を取ることが予想されるメイショウタバル。

道悪実績があって、何より鞍上が武豊騎手ですから、無視することはできません。ハナを奪ったときの武豊騎手は絶妙なペースを刻んで、圧巻のレースを披露しますからね。

 しかも、武豊騎手とのコンビは前走のGⅠドバイターフ(4月5日/メイダン・芝1800m)に続いて2度目。今回はさらに呼吸が合うでしょうから、有力各馬が後方で牽制し合うようなら、まんまと逃げきっても不思議ではありません。

 菊花賞馬のドゥレッツァは、スタミナ豊富な馬。最後に末脚の持続力が問われるタフな勝負が待っていそうな今回は、この馬向きのレースかもしれません。重馬場の経験はありませんが、父ドゥラメンテ、母父モアザンレディという血統なら、対応できるかなと思っています。

 海外遠征からの帰国初戦というのがどうか? という不安はありますが、追い切りでは好タイムを記録。態勢は整っていると感じましたから、ここでも十分に力を発揮してくれるでしょう。

 最後に☆印の特注馬として、ボルドグフーシュを挙げたいです。

 スクリーンヒーロー産駒は重馬場が得意ですし、とりわけ食指を動かされたのは、今回コンビを組むのが内田博幸騎手という点。先週のGI安田記念でもシャンパンカラーに騎乗して、最後方からメンバー最速の上がりを繰り出して6着まで追い上げました。

 ボルドグフーシュも後方から豪快に脚を伸ばしてくるタイプ。内田騎手の剛腕によって、その自慢の末脚が炸裂する可能性が大いにあるなと思って、同馬も加えました。

 買い目については今のところ、本命のヨーホーレイクから印をつけた馬に流す馬連と3連複で考えています。それと、このレースはとにかく5歳馬が強いので、ベラジオオペラから印をつけた馬(ヨーホーレイクを除く)に流す馬連も追加したいと思っています。宝塚記念は荒れる傾向が強いので、高配当での組み合わせで決まってくれたら、たまりませんね(笑)。

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