『ハイキュー‼』×SVリーグ コラボ連載vol.2(1)

埼玉上尾メディックス 岩澤実育

(選手インタビュー:岩澤実育が語る「見えない目標」だった日本代表でのプレー>>)

 現役のSVリーガーに、バレーボール漫画『ハイキュー‼』を語ってもらうコラボ連載。選手たちが選ぶベストメンバー、共感したシーン、ベストゲームとは?

【ハイキュー‼×SVリーグ】埼玉上尾・岩澤実育が選出したベス...の画像はこちら >>

<SVリーガーが語る『ハイキュー‼』>

Q1、監督目線で『ハイキュー‼』のベストメンバーを選ぶなら?

【オポジット】

ブラジルから帰ってきたあとの日向翔陽(烏野高校)

【アウトサイドヒッター】

佐久早聖臣(井闥山学院高校)、木兎光太郎(梟谷学園高校)

【ミドルブロッカー】

月島蛍(烏野高校)、黒尾鉄朗(音駒高校)

【セッター】

及川徹(青葉城西高校)

【リベロ】

夜久衛輔(音駒高校)

「『レシーブもできるアタッカーが欲しい』と思ったので、レシーブができるようになった日向を入れました! 佐久早はあまり人と馴れ合わない性格だけど、バレーのことはしっかり考えてる。

クセのある球を打つし、"バレーのクセ"が欲しくて入れました。もうひとりは木兎。元気とパワーで押し切ってほしいですね。

 ミドルはもちろんツッキー(月島)です! 日向の横でお願いします。バレーが嫌いそうに見えるけど、実は(Vリーグでも)一個下のカテゴリーで続けるほど好きなところがいいです。クロ(黒尾)はもう結婚したいし、一生面倒見て欲しい(笑)。ツッキーと組んでアドバイスして欲しいですね。

 及川さんもバレーが好きですね。プレーを追求するため、アルゼンチンまで行くんですから。セッターは(宮)侑と迷ったんですが、日向をどう使うか、見てみたい。及川さんならスパイカーを自在に使ってくれるかなって。

 リベロは夜久さん。

西谷も好きですが、自分が西谷タイプで、感覚でやるところがあって。夜久さんはバランスを見られるし、3年と2年の成熟の違いで夜久さんにしました(笑)。おまけで、二枚替えで影山(飛雄)とウシワカ(牛島若利)を!」

Q2、教訓となった、共感した場面や言葉は?

「田中(龍之介)の『できるまでやればできる』は本当にその通り。やってもないのに嘆いている場合じゃない!

 あと、日向と影山が白鳥沢学園戦で負け、泣き崩れている時、『負けは弱さの証明ですか?』ってタケちゃん(顧問の武田一鉄)が言うシーンもいいですね。『負けた後に言わなくても......』と思ったこともあったけど、『負けた後だからこそ大事だ』と思いました。負けから何を学ぶのか、ですね」

Q3、作中の個人的ベストゲームと、その理由は?

烏野高校vs白鳥沢学園高校

「前回(の連載で)は烏野vs音駒って答えましたが、たくさんあって選べません(笑)。例えば、条善寺vs烏野も好き。"アソビ"がモットーの条善寺にそぐわない横断幕の"質実剛健"って言葉の意味が、最後に選手の感情に入っていく瞬間は好きだし......。ほかにも、鴎台vs烏野の激闘で、それを見てた侑が『稲荷崎(おれたち)と、"ネコ"と"カモメ"でやっとあの翔陽くん(妖怪)を倒したな』 ってセリフもいい。

 でも、今回は春高出場を決めた白鳥沢学園戦にします。ツッキーが一番好きで、バレーにハマる瞬間が描かれているんで。一本止めて試合が終わって、もうちょっと止めたそうな感じも大好きです!」

【プロフィール】

岩澤実育(いわさわ・みいく)

所属:埼玉上尾メディックス

1999年10月13日生まれ、東京都出身。

163cm・リベロ。小学1年の時からバレーボールに親しみ、下北沢成徳高校で春高バレー連覇を経験。2017年にU20日本代表に選出され、世界ジュニア女子選手権で銅メダル獲得に貢献した。翌年に埼玉上尾メディックスに入団。2025年、日本代表としてネーションズリーグ、世界バレーに出場した。

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