『ハイキュー‼』×SVリーグ コラボ連載vol.2(7)

クインシーズ刈谷 三留汐利 後編

(前編:三留汐利の原動力は「母です」 クインシーズ刈谷を選んだ理由は地元愛>>)

 現役のSVリーガーに、バレーボール漫画『ハイキュー‼』を語ってもらうコラボ連載。選手たちが選ぶベストメンバー、共感したシーン、ベストゲームとは?

【ハイキュー‼×SVリーグ】クインシーズ刈谷の三留汐利は日向...の画像はこちら >>

<SVリーガーが語る『ハイキュー‼』>

Q1、監督目線で『ハイキュー‼』のベストメンバーを選ぶなら?

【オポジット】

牛島若利(白鳥沢学園高校)

【アウトサイドヒッター】

木兎光太郎(梟谷学園高校)、澤村大地(烏野高校)

【ミドルブロッカー】

黒尾鉄朗(音駒高校)、月島蛍(烏野高校)

【セッター】

及川徹(青葉城西高校)

【リベロ】

西谷夕(烏野高校)

「ワカトシ(牛島)は絶対的エース。

有言実行できるタイプですし、とにかく一番です! 木兎はひとりじゃできないところがあって、周りに支えられる選手ですけど、『この人を支えるチームを作りたい』って思わせるんですよ。アウトサイドヒッターのもうひとりは澤村。まさにキャプテンで、いつも周り見て、状況を把握してプレーも安定している。自分もいろんなチームでキャプテンをやってきて、『こんな選手になりたい』って思っていました。

 ミドルは、黒尾と月島のコンビ。黒尾はもちろんプレーがうまいんですけど、すごく考えている。ミドルなのにレシーブもうまくて、オールラウンドなミドルですね。月島は白鳥沢学園戦でウシワカを止めるところも好きで、黒尾とならバランスよくやれそう。

 及川は、ひとりで引っ張るタイプに見えますけど、スパイカーの能力を最大限に引き出すセッターなので選びました。自分もサイドとして『実際にトスを打ってみたい。こんな人とやってみたい』と思いますね。悩んだ時もアドバイスしてくれそう!

 リベロの西谷は、一番好きなキャラです。

プレーもそうだけど、メンタルも魅力的で、セリフもいいですよね。リベロってなかなか目立たないけど、それでも魅せてくれる。西谷が後ろから声をかけてくれたら、『怖いものはない』って思えそうです」

Q2、教訓となった、共感した場面や言葉は?

「日向翔陽(烏野高校)が『負けたくないことに理由って要る?』って言うシーンは『その通りだな』って。やるなら絶対に勝ちたいし、勝ちたいことにいろいろ理由はあるだろうけど、負けたくないことに理由なんてない。読んだ瞬間、鳥肌が立ちましたよ」

Q3、作中の個人的ベストゲームと、その理由は?

烏野高校vs稲荷崎高校

「稲荷崎は宮(侑・治)兄弟もいいですけど、北(信介)さんもすごく好き。『思い出なんかいらん』って横断幕もいいですね。どっちに転んでもおかしくない試合で、『こんな試合ができたら、きっと一生忘れられないだろうな』って思いました。もし自分が、そこに立っていたら......って。

 自分の経験でいうと、大学時代、相性がよくなかった明海大との試合がそうでした。フルセットの末に勝った試合があるんですが、すごく『バレーって楽しい』と感じて。あの瞬間は忘れられないですね」

【プロフィール】

三留汐利(みとめ・しおり)

所属:クインシーズ刈谷

2002年12月2日生まれ、愛知県出身。173cm・アウトサイドヒッター。

母や姉の影響で小学校1年の時にバレーを始める。誠信高校時代、3年時にキャプテンとして春高バレーでベスト8に進出。岐阜協立大学の3年時には全日本大学選手権で4位を経験した。2025年にクインシーズ刈谷に入団した。

編集部おすすめ