『ハイキュー‼』×SVリーグ コラボ連載vol.2(9)

Astemoリヴァーレ茨城 渡邊彩 後編

(前編:渡邊彩はパリ五輪メンバー落選での「精神崩壊」も乗り越えて 目指すはお世話になった元代表選手の最年長記録>>)

 現役のSVリーガーに、バレーボール漫画『ハイキュー‼』を語ってもらうコラボ連載。選手たちが選ぶベストメンバー、共感したシーン、ベストゲームとは?

【ハイキュー‼×SVリーグ】Astemoリヴァーレ茨城の渡邊...の画像はこちら >>

<SVリーガーが語る『ハイキュー‼』>

Q1、監督目線で『ハイキュー‼』のベストメンバーを選ぶなら?

【オポジット】

牛島若利(白鳥沢学園高校)

【アウトサイドヒッター】

木兎光太郎(梟谷学園高校)、星海光来(鴎台高校)

【ミドルブロッカー】

月島蛍(烏野高校)、天童覚(白鳥沢学園高校)

【セッター】

及川徹(青葉城西高校)

【リベロ】

西谷夕(烏野高校)

「ワカトシ(牛島)はカリスマで、絶対的なエースの雰囲気がありますね。

サイドは木兎かな。明るいし、顔もいい(笑)。星海も好きです。"小さな巨人"っていうのも共感できます。

 ミドルは、まず月島。プレー自体は地味だけど、着実にうまくなっていくのが好きですね。合宿での黒尾(鉄朗)とのやりとりとか、同じミドルとしてもいいなって。日向(翔陽)はちょっとカオスすぎます(笑)。天童は"嫌らしい"ミドルですけど、"嫌い"ではないんです。私もブロックは感覚派で、『こっちのコースかな』とポンって(手を)出したりもするので。

 セッターは及川さん! 顔もキャラクターも大好きです。影山(飛雄)みたいな天才じゃなくても、努力してアルゼンチン代表になる。

バレーに熱いし、好きです。リベロは西谷。絶対にあきらめない感じがいいですね」

Q2、教訓となった、共感した場面や言葉は?

「インターハイ予選の烏野と青葉城西の試合での、及川さんの『――才能は開花させるもの ――センスは磨くもの!!!』という言葉、すごく好きですね。自分のバレー人生と重ね合わせられるというか、やり続けることが大事だなと。とにかく及川さんは、一番好きなキャラです」

Q3、作中の個人的ベストゲームと、その理由は?

春高予選の烏野vs青葉城西

「"及川さん推し"ですけど、試合は烏野が勝ったこの試合のほうが印象に残っています。強豪に勝って春高バレーへ、というのが、チャレンジリーグ時代に上を目指していた自分と重なるというか......。『頑張ったら、上にいけるよ』って励まされるみたい。それと、負けた後の及川さんの清々しさもよかったです!」

(連載10:Astemoリヴァーレ茨城の倉田朱里が語る、初めて石川真佑に会った時の感動「すごい経験をさせてもらったんだな」>>)

【プロフィール】

渡邊彩(わたなべ・あや)

所属:Astemoリヴァーレ茨城

1991年4月23日生まれ、宮城県出身。176cm・ミドルブロッカー。母の影響で小学4年からバレーを始める。古川学園高時代には、春高バレーで2年連続準優勝。卒業後、三洋電機レッドソア(活動休止)から仙台ベルフィーユ(解散)を経て、2017年にトヨタ車体クインシーズ(現・クインシーズ刈谷)に入団。

2021-22シーズンから日立リヴァーレ(現・Astemoリヴァーレ茨城)で、2024-25シーズンはSAGA久光スプリングスでプレー。2025年にAstemoリヴァーレ茨城に復帰した。日本代表は2019年に初選出。2023年のパリ五輪予選東京大会で活躍し、2024年はパリ五輪の出場権獲得に貢献した。

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