JRP会長・近藤真彦氏 インタビュー 後編(全2回)
近藤真彦氏が全日本スーパーフォーミュラ(SF)選手権の主催団体、JRP(日本レースプロモーション)の会長に就任して3年目のシーズンが終わろうとしている。
トップに就任した近藤氏は人気低迷に喘いでいたSFの立て直しで成果を上げたが、満足する様子はいっさいない。
JRP会長としてだけでなく、自ら運営するKONDO RACINGのオーナー兼監督、そして歌手としても走り続ける近藤氏に、それぞれのフィールドでの夢について語ってもらった。
【海外レースで見えたSFの可能性】
ーーSFでグローバル展開を目指す一方、近藤さんがオーナー兼監督を務めるKONDO RACINGも今年、海外のレースに挑戦しました。6年ぶりに出場したドイツのニュルブルクリンク24時間レースはいかがでしたか?
近藤真彦(以下同) すごく刺激を受けましたし、新しい発見がありました。(前編で)現代のレースはドライバーの国籍にこだわる時代ではないと言いましたが、KONDO RACINGも海外でチャレンジするからといって、ドライバーを日本人にこだわる必要がないと思いました。それで今回はすべて外国人ドライバーで戦うことにしました。外国人だとしてもチームに入ればやっぱりファミリーになれちゃうんですよね。
マシンはサポートを受けている日産のGT-Rでいこうと思えばいけなくもなかったのですが、アップデートパーツなどの問題がありました。やっぱり勝てるクルマで勝負したいという思いがありましたので、日産に了承を得てフェラーリ296 GT3で出場するとこになりました。
ーー6年ぶりのニュルブルクリングは予選2番手。決勝はアクシンデントでリタイアに終わりましたが、表彰台争いをしました。
日産には「新しいマシンでどうぞ勝ってきてください」と送り出していただけましたし、レース後は「本当に惜しかったね」と言ってくれました。海外でのレースは当面ドイツのニュルブルクリンクへの参戦を考えていますが、3年計画を立てています。
どこまで大きなプロジェクトになるかわかりませんが、来年はヨコハマタイヤも一緒に行きたいと言ってくれています。3年の間に頂点に立ちたいですね。
ーー近藤さんが海外でレース活動をすることでコネクションができ、いずれはSFにも何か還元されるかもしれませんね。
今回、ニュルブルクリンク参戦のために海外に行くと、実績のあるチームはみんなSFのことを知っていました。もちろんF1関係者も見ています。やっぱりF1とアメリカのインディカー以外で、単独開催でここまで盛り上がっているフォーミュラカーのレースシリーズはSFしかないんです。
F2はF1のサポートレースとして開催されているのでそれなりに注目されていますが、単独開催だと厳しいと思います。そういう意味では、SFは世界的に見てもけっこう頑張っていますが、グローバル展開も含めて2026年からの"ステージ2"が本当の勝負だと考えています。
【韓国の音楽番組に出演して感じたこと】
ーー近藤さんはレース活動と並行して、芸能活動も精力的に続けています。2025年は韓国の音楽番組に出演されたそうですね。今、J-POPが海外でも人気ですが、歌手・近藤真彦としてもグローバルで活動していくのですか?
韓国で人気なのは、アイドルとしてのマッチと『ギンギラギンにさりげなく』だけです。『ギンギラギンにさりげなく』は幅広い層に知られていますが、韓国の国内で僕の顔を見て名前がわかる人は少ないと思う。むしろ僕の名前と顔が一致してくれるのは、中国、香港、台湾の方だと思います。
でも、韓国のテレビ番組に出演して、ここでも刺激を受けました。今は韓国のエンタメはすごいです。日本はいつの間にか追い越されて、負けていますね。韓国のエンタメ業界には見習うべきところは多々あります。
ーーたとえば、どういうところですか?
グローバルな展開や変化のスピードには目を見張ります。あと女性が頑張っていますし、責任ある立場でバリバリと働いています。日本もそうなりつつあるのですが、韓国のエンタメ業界やテレビ局は女性のトップがすごく多い。韓国は女性のパワーがすごかった。
レース業界に目を向けると、日本のSFでも女性のエンジニアは増えているものの、全体で見るとまだまだ少ない。F1でも女性のエンジニアやメカニックは最近増えています。うちのチームも女性のスタッフはマネージャーしかいないですから、まだまだですね。
でもSFでエンジニアやメカニックとしてバリバリやりたいという優秀な女性がいるのであれば、もちろん仕事できるようになったらいいですし、どんどんチャンスを提供したいと思っています。
【レースファンの好みに変化?】
ーー海外のいいところをどんどん取り込んでいって、SFをさらに発展させていこうということですね。
僕ら主催者側が盛り上げようとするパワーは絶対に必要ですが、一番大事なのはお客さんが喜んでくれることです。レースが面白かったら絶対にお客さんは増えるし、盛り上がるんです。
僕はJRP会長としてだけでなく、自分のチームを率いてレースの現場にずっといますが、最近のレースファンは明らかに好みが変わってきているなと感じています。ひと昔前はマシンとマシンをぶつけ合い、時にはクラッシュするような激しいバトルをするのもいとわないというのがレーシングドライバーのイメージでした。危険と背中合わせで、常に口を真一文字にしている......そういうタフな選手がカッコいいという時代がありました。
でも今はそうじゃないんですよね。スタート前でも笑顔で話していますし、女性だけでなく男性のファンもクラッシュやアクシンデントはあまり見たくないのだと思います。もちろんレーシングカーならではのスピードや迫力のあるバトルは必要ですが、それよりもクリーンでスマートなレースが見たいという人が多いと感じる。
そういうファンの意識の変化に対応して、マシンも変わっていく必要があります。今はまだ具体的に話せないですが、いろいろと準備しています。新型マシンが導入されたら、また盛り上がるだろうし、僕自身も楽しみにしています。
【3刀流をこなす秘訣に"ガッツリ睡眠"】
ーー近藤さんは2024年に還暦を迎えてからも、コンサートに舞台にとバリバリと芸能活動をされています。
肉体的なことは、皆さんが心配するほどヤバくないですよ。今の生活はハードかと言われればたしかにハードですが、僕は休みを取ったらガッツリ一日中眠れるタイプで、充電がすごく上手なんだと思います。
でも仕事の打ち合わせだけでなく、取材やプロモーション活動などがどんどん詰まっていくので、なかなか気持ちの整理がつかないんです。そこはつらいところですが、SFやモータースポーツが盛り上げていただけるのであれば、引き受けざるを得ないですよね。
ーー近藤さんの代わりになるような人材を見つけるのは大変だと思いますが、JRP会長の任期はどうなっていますか?
今のところは自動更新ですね。芸能活動の時は派手な格好してステージに立っていますが、JRPの会長として取締役会や株主総会に出席する時にはちゃんとスーツを着てネクタイを締めて真面目に会議に出ているんですよ(笑)。
ここまで来たら、とにかくやるしかないですよね。SFをさらに盛り上げるために、来年から始まる"ステージ2"も全力で頑張ります!
終わり
前編から読む
<プロフィール>
近藤真彦 こんどう・まさひこ/1964年7月19日、神奈川県生まれ。1979年にテレビドラマ『3年B組金八先生』(TBS)で芸能界デビューし、以降は俳優・歌手として活躍。レーサーとしては1984年に富士フレッシュマンレースでデビュー。その後は全日本F3選手権を皮切りに、トップカテゴリーの全日本GT選手権(現スーパーGT)や、スーパーフォーミュラ(SF)の前身である全日本F3000、フォーミュラ・ニッポンにも参戦。



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