全日本フィギュア プレビュー 男子シングル編
ミラノ・コルティナ五輪の日本代表争いでは、GPファイナル2位の鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)と3位の佐藤駿(エームサービス・明治大)がリードしているフィギュアスケート男子シングル。
12月19日に始まる全日本選手権では、特別な緊張感のなかでふたりがどこまで得点を伸ばすか注目される。
【鍵山優真に求められる310点台】
宇野昌磨の引退後、それまでの実績から日本男子のリーダー的存在になっている鍵山。今季のGPシリーズは11月のNHK杯が初戦となり、その後はフィンランド大会、GPファイナルを経て全日本まで続く4連戦というハードスケジュールだ。
「いい意味で完璧主義になりすぎず、自分の最低ラインを保っていくことを今季は大事にしている」と話す鍵山は、フリーのみで競う10月の西日本学生選手権では、4回転サルコウでわずかなミスが出ながらも200.54点の高得点を出して準備を整えた。
そしてNHK杯では、ショートプログラム(SP)でキャメルスピンが0点になる痛恨のミスがありながらも、98.58点で首位発進。目標の300点超えが期待されたが、フリーでは4回転トーループで転倒するミスが出て、優勝はしたものの合計287.24点にとどまった。さらに次のフィンランド大会では、SPの4回転サルコウで転倒し、270.45点と目標からは遠ざかっていた。
鍵山は当初、「GPシリーズで300点台を出せれば、何もかかっていないファイナルでは4回転フリップを入れたり挑戦ができる」と意欲を口にしていたが、その目論見は実現しなかった。
それでも、GPファイナルでは王者イリア・マリニン(アメリカ)がSPでミスをして3位発進となったなかで、鍵山は自己ベストを4季ぶりに塗り替える108.77点を出して首位発進。合計310点台も視野に入るなかでフリーは気負いもあったのか、細かいミスが複数出てしまい、193.64点。それでも、合計302.41点で300点超えを達成した。
結果的には「最低限の目標はクリアした」という形になった。全日本では、フリーでの4回転フリップの導入は未定だが、トーループ2本とサルコウの4回転3本構成のなかでも、次へ進むためには310点台に乗せたいところだ。
【今季安定感のある佐藤駿】
そんな鍵山を追いかけている佐藤は今季、安定感のある力強さを身につけている。そのきっかけになったのが昨シーズンの世界選手権だろう。SP5位発進のあとのフリーは、自分の結果に五輪の日本3枠獲得がかかる状況。その重圧のなかでしっかり滑りきり、3枠獲得を果たした。
今季のGPシリーズでは、その自信が明確に見えた。SPは90点台半ばを確実に出す安定感で、中国大会は278.12点で優勝し、NHK杯は鍵山にわずか1.53点差の285.71点で2位になった。
そしてGPファイナル。SPは自身初の100点台を惜しくも逃したが、98.06点で2位発進。フリーでは直前にマリニンが4回転アクセルを含む4回転6種類7本を完璧に決める異次元の滑りを見せたなかでも、ノーミスの滑りをして自己ベストの194.02点を獲得。合計292.08点で3位に入った。
昨年は7位と悔しい思いをした全日本でどんな演技を見せてくれるのか。世界の表彰台をにらめば必要不可欠になってくる300点台に迫れるかも見どころのひとつになってくる。
【五輪代表3枠目を争う選手たち】
鍵山、佐藤のふたりを追う集団はまさに混沌としているというのが現状だ。そのなかでも1番手の位置にいるのは、27歳の友野一希(第一住建グループ)になる。
その内容を見ても、カナダ大会はSPで2位につけてシリーズ3年ぶりの表彰台に王手をかけながらもフリーで崩れて総合4位。アメリカ大会はSPをノーミスで滑り首位発進しながら、フリーで総合3位に落とす悔しい結果だった。
両大会の敗因はフリーで4回転を2回転倒したこと。だが、いずれも後半はきっちり滑りきっていて底力の確かさは見せている。SPも90点台は確実に出してくるだけに、フリー前半の4回転3本をうまく切り抜ければ大幅なジャンプアップも期待できる。
GPシリーズ・カナダ大会で3位になっている三浦佳生(オリエンタルバイオ・明治大)も、大幅に巻き返してくる可能性を持っている。
左太もものケガの回復を図りながらのシーズンインとなったが、8月から試合に出場。だがチャレンジャーシリーズ(CS)2試合で結果を出せなかったため、GPシリーズのフランス大会ではSPを昨季のプログラムに戻した。
そしてカナダ大会では、フランス大会で大崩れしたフリーも昨季のプログラムに戻しての挑戦。SPは89.80点、フリーは163.89点を出し、合計を253.69点にして表彰台に上がっている。自己最高得点は281.53点と高いだけに、カナダ大会からの1カ月間でどこまで状態を戻してきているかが注目される。
2023年の全日本で3位になっている25歳の山本草太(MIXI)も8月からシーズンインしているが、9月のCS、GPシリーズ2試合は腰痛を抱えながらの戦いになってしまった。それでもCS木下グループ杯は4位、フィンランド大会は6位と粘り強さを見せている。こちらも体の状態をどこまで戻してきているかがカギだ。
【波乱を巻き起こす可能性がある17歳】
また、昨季世界選手権代表の23歳の壷井達也(シスメックス)はGPシリーズ2試合を7位、8位と苦しんでいる。ジュニア勢の躍進も見逃せないが、昨年の全日本で2位に食い込んで周囲を驚かせた17歳の中田璃士(TOKIOインカラミ)は今季も面白い存在になりそうだ。
来季からのシニアでの戦いも意識して、中田は「すごい緊張感だと思うが、自分も五輪に出られると仮定して臨み、去年よりいい順位を取りたい」と話す。
中田は、ジュニアGPシリーズ2試合をともに246点台で優勝したあと、9月に左足首に3カ所の疲労骨折があることが判明し、練習量を落としていた。だが11月23日の全日本ジュニア選手権では、フリーのサルコウとトーループ、計3本の4回転を入れ、非公認記録ながら255.25点で大会連覇を果たしている。さらにジュニアGPファイナルでは2位にとどまったが、公認の自己ベストを更新する249.70点を出した。
昨年の全日本ではSPに4回転トーループ+3回転トーループを入れ、90.31点で2位発進している。さらに、フリーではループとサルコウを入れて4回転を4本すると明言しているだけに、大幅に更新して表彰台争いに波乱を巻き起こす可能性も高い。
女子シングル編につづく



![[アシックス] ランニングシューズ MAGIC SPEED 4 1011B875 メンズ 750(セイフティー イエロー/ブラック) 26.0 cm 2E](https://m.media-amazon.com/images/I/41dF0gpSbEL._SL500_.jpg)
![[アシックス] ランニングシューズ PATRIOT 13 1011B567 メンズ 010(ブラック/デジタルアクア) 25.5 cm 3E](https://m.media-amazon.com/images/I/41ZS3Bh2dVL._SL500_.jpg)
![[アシックス] ランニングシューズ GEL-KAYANO 31 1011B867 メンズ 001(ブラック/ブラック) 27.0 cm 2E](https://m.media-amazon.com/images/I/418iZuXV-tL._SL500_.jpg)




![【日本企業】 ぶら下がり健康器 懸垂バー 懸垂マシン [コンパクト/10段調節/日本語説明書/2年保証] 筋トレ チンニングスタンド (ブラック)](https://m.media-amazon.com/images/I/41B0yIoAZrL._SL500_.jpg)
![[Xiyaoer] 靴下 メンズ くるぶし 10足セット夏用 【吸汗 防臭 綿】 カラフルソックス カジュアルソックス 綿 24-27cm 靴下 おしゃれ スポーツ くつした メンズ 男性用 ビジネス クルーソックス くつ下 通気性 吸汗速乾 リブ柄 (10足セット6)](https://m.media-amazon.com/images/I/51dJIW6OMFL._SL500_.jpg)