全国高校サッカー選手権大会 21代目応援マネージャー
池端杏慈 インタビュー
第104回全国高校サッカー選手権大会が12月28日に開幕する。今大会の21代目応援マネージャーを務めることになった池端杏慈さんにインタビュー。
>>池端杏慈さんインタビューカット&フォトギャラリー
【憧れていた応援マネージャーに】
――21代目の応援マネージャーに就任された、今の率直な想いはいかがですか?
もう、うれしすぎました。組み合わせ抽選会に参加した時に、やっと「現実なんだな」と実感が湧きました。国立競技場で事前に撮影をさせていただいた時も、「ああ、本当に自分が憧れの応援マネージャーになれたんだ」という驚きとうれしさがありましたし、その気持ちは今もずっと心の中にあります。
――もともと応援マネージャーに憧れていたと伺いました。
私は中学校2年生からこのお仕事を始めたんですけど、高校生になってからはより応援マネージャーに憧れを抱くようになりました。「これってどういうふうに選ばれるんだろう?」と思い、マネージャーさんに「高校サッカーのマネージャーってオーディションですか?」とか「どうすればなれるんですか?」とかすごく聞いていたんです(笑)。やっぱり今しかできないお仕事ですし、しかも同年代の選手を応援できるので、ずっと憧れていました。
――お父さんは中学、高校とサッカーをされていたんですね。
はい。今回の応援マネージャーが決まってから、リフティングチャレンジの練習を一緒にやりました。それまでは本当に私が小さいころに、公園でボールを蹴ったことがあるくらいだったんですけど、今回は父とサッカーを一緒に練習する機会がありました。「もっとこういうふうにやるんだよ。
【組み合わせ抽選会の雰囲気を体感】
――組み合わせ抽選会の雰囲気はいかがでしたか?
緊張感がすごすぎて、ギリギリまで進行の台本を確認していました。「変なことは言わないようにしよう」とか「ちゃんとした日本語で話せるかな」とか心配でした。ですが、初めて選手や監督さんのお顔を見ることができてうれしかったですし、選手たちのインタビューの受け答えを見ていると、私と同い年なのに、みなさんしっかり受け答えをされて、そういうことがリアルに感じられたのでよかったです。
あとは対戦カードが決まっていくなかで、監督さんたちのゾーンから「おお!」とか「うーん!」とか声が漏れるのが予想外でした。もっと緊張感のある静かな雰囲気なのかと思っていたので、「ああ、こういう感じなんだ」と思いましたし、そういう生の反応が聞けたことが一番印象に残っています。
選手の方たちが壇上に来た時に、校名のパネルを持った表情を見ていると、自分の緊張も増していきました。でも、途中で「これって選手のほうが緊張しているよね」と思ったら、後半はだんだん落ち着いていきました(笑)。
――選手宣誓のくじを引くという大役はいかがでしたか?
責任重大な役割でもあるので、緊張しました。くじが当たった岩手県の専大北上高校のキャプテンの方が「うれしくなかったです」とおっしゃっていたので(笑)、それは横で聞いていて面白かったです。
――専大北上の吉池晃大キャプテンに「人生の財産になると思うので頑張ってください」とおっしゃっていたのが印象的でした。
もし自分が選手宣誓をすることになったら、もちろん緊張すると思うんですけど、全国大会の大きな舞台で選手宣誓をするということは、自分にとっても大きな思い出になるだろうなと。すごくいい財産になるんだろうなと感じたので、その時に思ったことと合わせて言いました。
【高校生ならではの思いは共有できるはず】
――池端さんは中学生時代に、バドミントン部に所属されていたんですよね。
はい。ダブルスでペアの子と一緒にやっていました。
――当時はコロナ禍だったと思うのですが、大変なことはありましたか?
部活の時もマスクをしていたんですけど、やっぱり息があがってしまいます。とくにバドミントンは室内で(窓を)閉めきってやらないと、シャトルの羽が飛んでしまうこともあって、空気の入れ替えもあまりできなかったのが本当に大変でした。
あとは、学校の給食もみんなで話しながら食べることができませんでした。そこも同年代の人たちが同じ経験をされていることを考えると、そういう時もサッカーを頑張ってきたからこそ、こうやって全国大会まで出られているのでしょうし、努力を続けることってすごいなと思います。
――選手と同年代だからこそ、池端さんが伝えられることはありますか?
サッカーだけではなくて、学校生活もあるので、授業とか課題とか本当に大変ですよね。私も今は高校3年生で、結構そういうことに追われているんですけど(笑)、高校生ならではの思いは共有できるはずです。
3年生は負けてしまうと、今まで一緒に戦ってきた仲間との高校サッカーが終わってしまいます。それは、すごく寂しいことかもしれないです。ただその分、試合終了まで頑張れるのだと思います。今までやってきたことを出し尽くして、後悔のないように頑張ってほしいなという気持ちも強いですし、全力でボールを追い掛けて最後まで戦う姿を私も全力で応援します。
――開会式は国立競技場を行進されますが、今から楽しみですか?
たぶん選手のみなさんの先頭で歩くので責任は重大ですけど、そこは笑顔で元気に行きたいですね。応援マネージャーとしてみなさんにパワーと勇気を与えたいですし、最初から堂々と頑張っていきたいです。
【一瞬一瞬を大事にする選手たちの姿を伝えたい】
――応援マネージャーとして取材してみたいことはありますか?
まずは全国大会に出場が決まった時のお話は、詳しく聞いてみたいです。私は人の話を聞くのがすごく好きで、たとえばいつもの部活の練習はどういうことをやっているのか。選手のみなさんの『勝負メシ』も気になりますし、普段はチームメイトとどういうことをしているのかとか、応援マネージャーとしてそういうところを聞いて、選手たちの想いを知りたいですね。
――もともとお友だちと話す時にも、聞き役に回ることが多いですか?
そうですね。そっちのほうが多いです。相談されることもありますし、自然と聞いている側になっている気がします。それが楽しいので、そういう時間は好きですね。
――インタビュアーには向いてそうですね(笑)。
そうですね。頑張って質問を考えたいですけど、自然といっぱい質問して、いろいろ聞いちゃいそうですね(笑)。
――最後にあらためて応援マネージャーとして、どういう想いで高校サッカー選手権に関わっていきたいかを教えてください。
高校生には今この瞬間にしかできないことがいっぱいあるなかで、選手のみなさんには最後の最後まで思いきり楽しんでプレーしてほしいなという想いが本当に強いです。私も応援マネージャーとして、一瞬一瞬を大事にする選手たちがプレーする姿を見て、その魅力を同年代としてたくさん伝えていきたいと思っています。全力でプレーする選手たちを一生懸命応援していきたいです。
池端杏慈
いけはた・あんじ/2007年9月8日生まれ、東京都出身。2021年にファッション誌「ニコラ」のオーディションでグランプリを獲得し専属モデルを務めた。2023年には「ポカリスエット」のCMキャラクター、2025年には「ゼクシィ」15代目CMガールに抜擢される。2024年に「矢野くんの普通の日々」で映画初出演。2025年は「ストロベリームーン 余命半年の恋」「白の花実(12月26日公開予定)」に出演。第104回全国高校サッカー選手権大会の21代目応援マネージャーに就任した。
Instagram:@lespros_anji
【第104回全国高校サッカー選手権大会】
12月28日(日)開幕戦~2026年1月12日(月・祝)決勝戦
全47試合を民間放送43社でテレビ中継
&TVerとSPORTS BULLで全試合ライブ&見逃し配信

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