1月4日、久保建英が所属するレアル・ソシエダは、ラ・リーガ第18節、アトレティコ・マドリードをホームに迎える。日本代表のMFにとって、ワールドカップイヤー2026年の初戦となる
久保のここまでの2025-26シーズンを振り返ると、チームの不振と自身のケガに悩まされ、難しい状況が続いた。
一時は降格圏まで順位を落とす低調ぶりで、クリスマス休暇を待たずセルヒオ・フランシスコ監督が解任された。中断明けの今節は、新監督に就任したペッレグリーノ・マタラッツオの初戦ともなり、チーム一丸となっての巻き返しが期待される。
ソシエダのホームタウンであるサン・セバスティアンは、スペイン北部バスク州の観光都市で、ビスケー湾に面した美しい街並みが広がる。フランスとの国境も近く、いわゆるバスク地方とバスク文化はその国境をまたいで両国に広がっており、それぞれスペインバスク、フランスバスクとも呼ばれる。
「他のヨーロッパ言語とはまったく異なる独自の言語」や「高い割合でのRh-型の血液」など、その民族的特徴には現代でも多くの謎が残るという。
一方、サン・セバスティアンは世界屈指のグルメ都市と言われ、観光の目玉はいわゆる"美食"になる。ラ・コンチャ海岸近くでは、大小さまざまな飲食店が立ち並び、次から次へとバル巡りをすることができる。
バスクグルメの独自性として、「ピンチョス文化」がある。
さまざまな食材が楊枝でひと切れのフランスパンの上に盛り付けられたピンチョスが、ところ狭しとカウンターに並ぶ。テーブル席もあるが、ステーキやフォアグラのような高級食材もワインとともに立食し、お店を渡り歩くのだ。
特に近年の世界的な観光需要の高まりで、地元民以上に、さまざまな国からの観光客の姿を見ることができる。
このバル地区から見ると、ソシエダのホームスタジアム、レアレ・アレーナは、街の真逆に位置する。
3キロほどの道のりは、通常、市バスで移動するが、週末の試合の日になると、青と白のユニホームを纏ったファンが、40分ほど歩いてスタジアムへ向かう姿を見ることができる。
【ディエゴ・シメオネの目の前を駆け抜ける久保建英】
スタジアム周辺にも、サポーター御用達のバルが並ぶ。
キックオフの2時間ほど前になると、その軒先にはやはり青白ユニホームのファンが溢れ、ワインを片手に熱いサッカー談義が繰り広げられる。
スペイン北部という緯度の割には、西岸海洋性気候(北大西洋海流の影響を受ける欧州西岸の気候)により、この時期でも寒さは比較的穏やか。アトレティコ戦の試合前も、新監督が迎える大事な試合を見守るために、多くのファンがスタジアム周辺のバルに集まるはずだ。
ファンから常に相手を凌駕するプレーを求められている久保だが、特に格上の相手を前にした際には格別のプレーを見せる。
リーガ3強の一角であるアトレティコ相手にも、これまで多くの好プレーを見せてきた。
それは敵将のコメントにも表われており、ホームでの勝利後に、ディエゴ・シメオネ監督がわざわざ「試合を通して久保を制御できた」ことを勝因に挙げたことがあるほどだ。
新年初戦、そして新指揮官の初戦となるアトレティコ戦は、ソシエダのシーズン後半戦と久保のワールドカップイヤーを占う大事な一戦となる。
【楊枝にサッカーボールが刺さっているピンチョス】

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