「おふくろは天然だから」義母の“嫌がらせ”相談するも、夫は役に立たず…「義実家への帰省」で疲弊する妻たち
最大9連休となる今年のお盆休みも終盤に差し掛かったが、連休の疲れが出ている人も多いのではないだろうか。
特に義実家への帰省は、移動や家事、親族への気遣いなどで負担が大きくなる傾向がある。

生活総合情報メディア「ヨムーノ」(株式会社ベビーカレンダー )が実施した調査によれば、義実家への帰省に伴い、義両親との会話や家事負担、気遣いなど精神的・実務的な悩みを感じる既婚女性が多いことがわかった。
さらに、同調査からは既婚女性の2人に1人が「帰省中の夫が役に立たない」と感じていることも明らかになった。

夏の帰省で“しんどい”「義両親との会話」「クーラーの温度」

同調査は2025年6月、25~60歳の子どものいる既婚女性137名を対象に行われた。
今年の夏休み期間に「実家」「義実家」どちらか、あるいは両方に帰省する予定の人はおよそ6割だった(日帰り帰省含む)。
このうち、義実家への帰省について「楽しみかどうか」を尋ねたところ、「とても楽しみ」(14.3%)と「どちらかというと楽しみ」(49.0%)を合わせて63.3%が「楽しみ」と回答。
「孫に会わせると、義父母に喜んでもらえるので」(39歳)
「自然豊かで、地元ではできない体験を子どもにさせてあげられるから」(43歳)
このようにポジティブなコメントが寄せられた一方で、「(義実家への帰省は)どちらかというと気が重い」「とても気が重い」と回答した人も22.5%いた。
「義父母から、将来やお金の事について色々言われるので気が重い」(39歳)
「義実家は綺麗ではないので辛い」(37歳)
また、夏の帰省で、「正直、ちょっとしんどい」と感じることについては、「義両親との会話がしんどい」と回答した人が26.3%ともっとも多いことがわかった。
同質問への回答は「子どもが退屈する」(21.2%)、「自分の時間・居場所がない」(20.4%)、「手土産などの準備」(19.0%)、「家事・手伝い」(18.2%)と続くほか、「クーラーの温度が合わない」(12.4%)という声もあった。
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「冷凍食品の唐揚げが凍ったまま…」義母からの嫌がらせも

さらに、弁護士JPニュース編集部では、義実家で義母からの「嫌がらせ」被害を受けているという30代の女性Mさん(愛知県在住)の声もキャッチした。
「まず義実家に行くと、私だけ、ほかの人とは違うお茶菓子が出されます。それもツルツル滑るものや、粉がたくさんかかった大福など、食べづらいものばかり。食べるのを失敗しろと言われているようです。
食事の時には、冷凍食品の唐揚げが凍ったままだったこともあります。ほかの人はふつうに食べていたので、私の分だけだったのでしょう。

義母の口癖は『うちの息子は優秀だから結婚できてよかったね』。もしかすると、息子を奪われたと思っているのかもしれません」
Mさんは、こうした義母の態度を夫に相談したこともある。しかし“頼みの綱”であるはずの夫は「おふくろは天然だから」と取り合ってくれないという。

夫が妻の負担“増幅”させている可能性も

義実家への帰省にストレスを感じる一因に“夫”が関係している可能性は、「ヨムーノ」の調査結果からも読み取れる。
「帰省中『夫が役に立たない』『夫が気を遣えない』と感じたことはありますか?」という設問に対する回答は「よくある」(19.7%)、「たまにある」(33.6%)。実に半数以上が「帰省中の夫が役に立たない」と感じていることがわかった。
「おふくろは天然だから」義母の“嫌がらせ”相談するも、夫は役に立たず…「義実家への帰省」で疲弊する妻たち
自由記述には「夫は自分の実家で羽を伸ばしすぎる」「義母と話し込んで台所には立たない」「子どもの世話も任せられず、結果的に普段以上にワンオペになる」などの意見が寄せられ、夫婦間での役割分担やコミュニケーションの課題が浮き彫りとなった。
義実家への帰省は、顔を合わせることで家族の仲を深める貴重な機会である一方、現実には心理的にも実務的にも負担が大きいと感じている妻も少なくないようだ。
せっかくの長期休み。“疲れ”を持ち越さず、家族みんながリフレッシュできる時間にするためにも、夫婦間での役割分担やコミュニケーションを見直すことが求められている。


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