日本に活気がみなぎっていた1980年代、歌舞伎町には有り余るエネルギーが押し寄せるように集結し、想像を絶する“暴発”を繰り返していた。
1981年、3人の女性が連続殺害される事件が発生。それはまさに、歌舞伎町の夜の危険さを象徴するようなラブホテルを舞台にしたおぞましい連続殺人事件だった。
同日に3人もの女性が、別々に殺害された大胆な事件。ところが、ほとんど証拠がなく、まさに真相は歌舞伎町の闇のなかに葬られたようで、いまだ解決に至っていない…。
※この記事は、 『謎と闇に覆われた恐怖の未解決ミステリー』文庫版 より一部抜粋・構成しています。
日本有数の歓楽街で発生した、女性連続殺人
東京・新宿歌舞伎町。居酒屋、キャバクラ、ホストクラブ、そしてラブホテルが集中するこの全国有数の歓楽街で1981年、3人の女性が連続して殺害される事件が起きた。ホテルの部屋という密室で発生したこの事件は、個人のプライバシー保護の観点から監視カメラが設置されていなかったことや、犯人の似顔絵が公開されていないことなどから、現在も未解決のまま宙づりになっている。
第1の事件
第1の事件が発覚したのは1981年3月20日。ラブホテル「ニューエルスカイ」401号室に宿泊した客がチェックアウトの午前10時を過ぎても退出する気配がないため従業員が部屋を確認したところ、室内で死亡している女性を発見する。通報を受け現場に赴いた警視庁の調べで、女性は当時キャバレーに勤務していた45歳のWさんで、同日午前1時10分頃、20代と思しき男性とチェックインし、男性が料金を払わず1人で退出する午前7時頃までに首を絞められ殺害されたものと判明、事件現場からは覚醒剤の成分が発見された。
兵庫県神戸市出身のWさんは中学卒業後、地元の会社勤務を経て22歳で上京。29歳のとき、勤務先のキャバレーで知り合った妻子ある男性と同棲を始め、32歳のとき男性との間に男の子を出産。
喘息の持病がある夫は1978年に50歳で死去。生まれつき心臓に持病のある息子も12歳で亡くなっているが、この事実を彼女は自身が殺害される9か月前、神戸の実家に帰省した際に初めて知ったという。
第2の事件は1か月後に発生
1か月後の4月25日21時頃、ラブホテル「コカパレス」203号室に30代から40代くらいのサラリーマン風の男と、濃いメイクをした20歳前後の女性がチェックイン。22時頃に、男性が料金を支払わずに1人でホテルを出たのを不審に思った従業員が部屋を訪れ、女性がパンティストッキングで絞殺されているのを発見し、警察に通報する。女性の所持品は十字架のイヤリングとピンクのサンダル、タバコとライターのみで身元は特定できなかったが、この現場からも覚醒剤の成分が検出されている。
さらに1か月半後に第3の事件発生
1か月半後の6月14日、第3の事件が起きる。同日18時30分頃、「ホテル東丘」2階の「箱根の間」に10代後半の女性とサラリーマン風の男がチェックインした。ところが19時40分頃、フロントに男の声で「これから帰る」と電話が入る。前記2件の殺人もあって従業員が部屋を確認に訪れたところ、スーツ姿の若い男が慌てた様子で料金も支払わずにその場から立ち去った。
不審に思った従業員が室内を確認したところ、女性が全裸の状態で倒れているのを発見。すぐに病院に搬送されたものの、20時55分頃に死亡が確認される。
司法解剖により、死因はストッキングで首を絞められたことによる窒息死と判明、また体内から覚醒剤の成分が検出された。
殺害されたのは埼玉県川口市に住んでいた17歳のNさん。
1日後には‟第4の事件未遂”も
ちなみに、それから11日後の6月25日、当時30歳のホステスがゲームセンターで声をかけられた男と23時頃にラブホテルにチェックイン。うとうとしている際、突然男に首を絞められたものの激しく抵抗したため、男が女性の財布から現金5万円を奪い逃走するという事件が起きている。歌舞伎町のラブホテルで、わずか3か月の間に起きた3件の殺人と1件の殺人未遂。いずれもゆきずりの犯行とあって捜査は難航した。
警視庁は被害者全員が首を絞められている点や、第1から第3の事件で覚醒剤が使用された痕跡が残っていること(体から注射痕が見つかっておらず、口か鼻から飲用したものとみられる)、状況証拠などから被害者はいずれも街中で犯人に声をかけられてホテルについていった可能性が高いことなどから、事件は同一犯によるものと睨んでいたようだ。
一方で、第2の事件では被害者の身元がわかるようなものを全て持ち去った形跡があるにもかかわらず第1と第3の事件ではそうした証拠隠滅の跡がないことや、第2、第3の事件で目撃された犯人が30~40代の身長160~165センチのサラリーマン風だった(第3の事件では、黒縁メガネで紺色の背広姿、大人しい雰囲気という証言があり)のに対し、第1、第4の事件が若い男だったと証言が食い違う点、さらには曜日や間隔に規則性がないこと、同じような場所で4件も大胆な犯行を働いていることから、犯人は複数との見方もある(第4の事件で犯人に襲われた女性の詳細な証言は明らかになっていない)。
警視庁はその後も捜査を継続し、犯人を追い求めたが、結局解決の緒は見出せず、事件は1993年2月から6月に相次いで公訴時効が成立した。

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