日産「NV200バネット」は、積載性の高さが自慢のライトバン、またはミニバンで、特にビジネスユースで重宝されるモデルです。車中泊など、アクティブなカーライフを楽しみたい方にも人気があります。



ここでは、NV200バネットの特徴やグレードによる違い、新車価格や中古車の相場価格までご紹介します。





  • NV200バネットは、積載性の高いなどの特徴がある
  • NV200バネットは、バンとワゴンを合わせて5つのグレードが設定されている
  • NV200バネットの新車の販売価格は、214万2,800円からとなっている

NV200バネットの気になる特徴3つをピックアップ

NV200バネットには、商用のバンと乗用ワゴンがあることや積載性の高さなど、多くの魅力があります。



その中から厳選した3つの特徴をご紹介します。



特徴1:商用のバンと乗用のワゴンをラインナップ

NV200バネットは、事業での使用を想定した商用バンと、乗用のワゴンの設定があります。



商用モデルと乗用モデルで別車種に分けることなく、同じ車種内においてグレードで分けられているという特徴があり、乗用モデルは2人乗りと5人乗り、ワゴンは5人乗りと7人乗りを選択可能です。



エンジンやトランスミッションなどのパワーユニットは全グレード共通であり、メカニズム面ではバンとワゴンで大きな差はありません。



特徴2:積載性に優れている

積載性の高さは、NV200バネットの大きな特徴といえます。バンの荷室容量は3550L(グレードによっては3,900~4,000L)を確保しています。



荷室高と荷室幅、床面地上高はクラストップ(2022年9月時点、日産調べ)を確保しており、高さがあるうえに低床設計なので、荷室を広く自由に使用でき効率よく荷物が積み込めます。さらに低床であることは乗り降りのしやすさにも貢献。ワゴンにも大きなメリットをもたらします。



特徴3:「マルチベッド」の展開もある

日産のコンプリートカーを手掛けるブランド「AUTECH」には、ワゴンの5人乗りモデル「16X-2R」をベースにした「マルチベッド」の展開があります。



しっかりした木目調の硬質塩化ビニール張りのフロアパネルと、多彩なアレンジが可能なベッドシステム搭載、大人2人がゆったりと体を横たえて休める、車中泊にぴったりの仕様です。



ベッドの下には荷物をたくさん積むことも可能。

ベッドを半分だけ収納して残りの半分をテーブルのように使用したり、自転車を積み込んで残りのベッド部分は作業スペースにしたりなど、さまざまなアレンジができます。



NV200バネットのグレードをチェック!

NV200バネットには5つのグレードがあり、「DX」「VX」「GX」は商用バン、それ以外は乗用ワゴンです。なお、「VX」とワゴンは2WDのみですが、それ以外のグレードでは2WD、4WDのいずれも選択可能です。



ルートバンの設定があるグレード「DX」

「DX」は最も安いグレードで、2人乗りと5人乗りがラインナップされています。また、このグレードにはNV200で唯一ルートバンの設定があるのも特筆ポイントです。



2WD車はパワーウィンドウ非搭載で、スペアタイヤ搭載であるのに対し、4WD車ではパワーウィンドウは標準装備、スペアタイヤではなくタイヤ応急修理キットになる違いがあります。



快適性が高まるグレード「VX」

バンの中間グレードである「VX」では、フロントドアガラスがUVカットグリーンガラスになり、セカンドシートが6:4分割リクライニング、上下調整式ヘッドレストになるなど、快適性が高められています。



さらに、このグレードからカラードバンパーやフルホイールキャップが備わり、チープさを払拭。商用モデルであってもある程度はルックスにこだわりたい方に適しています。



装備が充実するバンの最上位グレード「GX」

バンの最上位グレードにあたる「GX」は、充実した装備が魅力です。UVカット断熱プライバシーガラスがスライドドアやバックドア、リアサイドに備わるほか、両側のスライドサイドウィンドウ(小窓)も標準装備になります。



また、シート表皮はほかのグレードがトリコットであるのに対し、ジャージになり質感がアップ。さらにラゲッジフロアカーペットや左側の脱着式仕切りカーテンなども搭載されます。



乗用モデルの「16X-2R」/「16X-3R」

「16X-2R」「16X-3R」は、乗用モデルのワゴンです。「16X-2R」は5人乗り2列シート、「16X-3R」は7人乗り3列シートで、乗車定員以外の装備差はほとんどありません。

3列シートを備える「16X-3R」にはリアクーラーが追加される程度です。



メッキフロントグリルやカラードドアハンドルを採用し、エクステリアに上質感を持たせて商用のバンとは差をつけています。



また、バンのキーシステムはリモートコントロールエントリーシステムですが、ワゴンではインテリジェントキー&エンジンイモビライザーが標準装備です。



NV200バネットは、新車・中古車でそれぞれいくら?

NV200バネットの新車価格と、中古車の世代別の相場を最後にご紹介します。



NV200バネット新車の価格

NV200バネットの新車の販売価格は、以下のとおりです。



【2WD】



DX 2人乗り 2WD:214万2,800円



DX 2人乗りルートバン 2WD:214万2,800円



DX 5人乗り 2WD:221万4,300円



VX 5人乗り 2WD:228万5,800円



GX 5人乗り 2WD:243万4,300円



【4WD】



DX 2人乗り 4WD:256万1,900円



DX 2人乗りルートバン 4WD: 256万1,900円



DX 5人乗り 4WD:259万3,800円



GX 5人乗り 4WD: 279万8,400円



NV200バネット中古車の価格

NV200バネットの相場を、バンとワゴンに分けてご紹介します。



【バン】



2014年式:45~85万円程度



2018年式:85~165万円程度



2023年式:225万円程度



【ワゴン】



2014年式:95万円程度~



2018年式:175万円程度~



2023年式:255万円程度



NV200バネットは、多くの場面で利用しやすい車

NV200バネットは商用モデルと乗用モデルをラインナップし、多様なニーズに対応するモデルです。



一般的な近年のファミリーカーと比較すると装備はごくシンプルではありますが、質実剛健で信頼できる車を探している方や、積載性が高く業務用はもちろん、日常生活から車中泊などのレジャーまで幅広いシーンで活躍してくれる1台を探している方にぴったりではないでしょうか。



※この記事は、2024年6月時点の情報で制作しています

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