防犯カメラが捉えていたのはバイク店を狙った窃盗事件の一部始終でした。わずか5分の犯行、大胆不敵なその手口とは。
これは愛知県春日井市にあるバイク販売店の防犯カメラの映像です。
今月22日午前3時ごろ、店の前に1台のワゴン車が現れました。降りてきたのはフードのようなものを被った2人組。バールをドアの隙間に差し込むと…
あっという間にドアが開き、店内に侵入しました。

まずはバイクを持ち出そうとしますが…出入口に設置された盗難防止用のバーに阻まれます。
バイクをあきらめると狙いを部品に切り替えます。マフラーにタイヤ…手当たり次第に持ち出し次々と車に積んでいきます。

わずか5分ほどの犯行でした。
(ガレージヤマダ 山田康夫社長)
「(警備会社から)電話があってすぐに駆けつけた。シャッターも開いていてパトカーも何台もいてもう本当に見たことない映像」
盗まれたのはバイク用品100点ほど。被害額は約380万円に上ります。
盗まれた商品にはお客さんのものも…「どう弁償しようか…」
(ガレージヤマダ山田康夫社長)
「新品は買い直せるが、お客さんの商品を持っていかれている。
店主はSNSで情報提供を呼びかけ、犯行に使われたとみられる車を名古屋市緑区で発見。しかし、車内は…消火剤まみれになっていました。指紋など証拠を隠滅するためとみられます。


(ガレージヤマダ山田康夫社長)
「防犯には自信を持っていたがあっけなく入られてしまった。今度からは絶対入られないように業者と手を組んで考えている」
愛知県内の店舗や事務所を狙った侵入盗はことしに入り(1~3月まで)131件発生していて、去年の同じ時期と比べ10件増えています。警察は、大型連休で店を閉める際にも現金を置いたままにしないことや戸締りの徹底を呼びかけています。




