あさって開幕する男子ゴルフトーナメント「中日クラウンズ」に出場する天才ジュニアゴルファー加藤金次郎選手を密着取材しました!
愛知県瀬戸市出身の加藤金次郎選手、この春から中学3年生になりました。学校での加藤選手は…?
(生徒)
「優しい先輩です、本当に優しい」
「優しくて面白い、頼りになります」
「優しくて明るい子です」
「優しくて面白くて、めちゃくちゃ」

友達といる時は、無邪気な表情を見せている加藤選手ですが、ゴルフになれば沈着冷静。
(加藤金次郎 選手)
「本当に昔から見に行っていたので、一番出たかった試合です」
ゴルフを始めたのは6歳の頃。
(加藤金次郎 選手:当時8歳)
「(夢は)プロになって賞金王になること。(Q:何億以上稼ぎたい?)5億」
最初は練習に父が付きっ切りで

最初は父の景三さんが付きっきりで練習に取り組みました。
(父 景三さん)
「一つ決めたことを最後まで、あきらめずにやってほしいと思って。その時は『じゃあ、しっかりやろうか』とゴルフをやり始めた」
その後、ティーチングプロのレッスンやメンタル面でのトレーニングを行うなど、めきめきとゴルフが上達した加藤選手。ジュニアの大会での優勝回数は何と100回以上。

そして小学6年生の頃からは、早くから海外で活躍することを視野に入れ…。
(加藤金次郎 選手)
「アジアから世界で活躍している人が多いという印象で、タイに行ってみようとなった」
2か月に1回のペースでタイのアカデミーに通っています。
(加藤金次郎 選手)
「一人でタイに行くのは今回で4~5回目、全然一人で大丈夫」
一人でタイへ行きアカデミーで指導を受けるように

1年前からは一人でタイへ行くという加藤選手、父の景三さんには、こんな思いが…。
(父 景三さん)
「もちろんゴルフの上達が第一だけど、それと同時に自立してほしい。ゴルファーである前に一人の人間として、色んなものを経験してほしい」
そのタイでは中村映禅コーチのアカデミーで指導を受けています。
(タイで加藤選手を指導 中村映禅コーチ)
「海を渡ってまでタイまで来てくれる。アジアからヨーロッパとかアメリカとか世界で活躍したいという気持ちが、ひしひしと伝わってくる」

(加藤金次郎 選手)
「スイングだったり練習の仕方を一から見直して。
国内では、ゴルフ専用の最新の設備が整った名古屋のジムで週に1、2回自分のスイングや体の状態を確認しながら、より効果的なトレーニングを行っています。練習漬けの毎日のようにも見えますが、体のケアにはしっかり気をくばっています。
(父 景三さん)
「成長期は一番けがをしやすい時期と思うので気を付けている」
ゴルファーとしての成長を見守る父は

ゴルフを始めた頃は厳しかった父の景三さんですが、加藤選手の成長にともない見守り方も変わってきたそうです。
(父 景三さん)
「小学校の高学年、5年生、6年生くらいからかな。あまりゴルフのこと言わないようにしているというか。言わなくても『自分が分かっているからいい』みたいな感じがあるので」
(加藤金次郎 選手)
「今はゴルフのスイングに対しては(父は)何も言わない。遠征とか試合にも付いてきてくれて連れて行ってくれるので、ありがたい」

中日クラウンズの開催が近づき、周囲からの期待が高まる中、先日行われた激励コンペで、この方々からエールが!
(元・中日ドラゴンズ 今中慎二さん)
「最年少でプロのレギュラーツアーに勝つぐらいの意気込みで、ぜひやっていってほしい」
(レスリング五輪3連覇 吉田沙保里さん)
「優勝目指して頑張っていただきたいと応援しています」
「瀬戸や日本を代表できる人に」

さらに将棋の藤井聡太七冠の活躍で盛り上がる、出身地の瀬戸市からも。
(瀬戸市 川本雅之 市長)
「陶器と将棋の街プラス、ゴルフの街にしてもらいたいので」
(加藤金次郎 選手)
「藤井聡太さんには、まだまだですけど。瀬戸や日本を代表できる人になりたい」
愛知で開催される中日クラウンズ、開場へ駆けつける地元の大応援団も加藤選手の更なる支えになります。
(加藤金次郎 選手)
「応援は緊張しない、チカラに変わる」

自信を見せる加藤選手に対し、父の景三さんは…。
(父 景三さん)
「僕は楽しみより不安の方が大きい。無事に帰ってこられるかなっていう」
そんなお父さんへ、加藤選手から力強いメッセージです
(加藤金次郎 選手)
「よくお父さんとは小さい頃から(中日クラウンズを)見に行っていたので。そこで自分らしいプレーを、お父さんに見せてあげたい」