心臓のカテーテル手術で、重度の合併症に陥り死亡した男性の遺族が病院側を提訴しました。
愛知県豊田市の当時49歳の男性は2020年12月、豊田厚生病院で不整脈の治療として心臓のカテーテル手術を受けたあと、心臓と食道に穴が開く極めてまれな合併症に陥り、その後、死亡しました。
男性の妻は、男性が受けた「カテーテルアブレーション」という心臓の異常部分を内部から焼き切る治療に合併症のリスクがあることや、この治療以外の選択肢について病院から事前に説明がなかったと主張。
また、治療後に男性が背中の痛みを訴えたにもかかわらず、病院が合併症と診断できず対応が遅れたなどとして、病院側に約1億1600万円の損害賠償を求め、名古屋地裁に提訴しました。
(男性の妻)「本当に純粋に大切な夫に何があったか知りたい。健康診断で偶然に発見された異常で、なぜあんなに元気だったのに、より健康に不安なく生きるために受けた治療で、このようなことになったのか。亡くならなければならなかったのか知りたい」
豊田厚生病院は「訴状が届いていないため必要に応じて対応します」とコメントしています。
