ゴールデンウイーク真っ只中の4月30日、東海道新幹線が一時、停電で運転を見合わせました。原因はなんと「ヘビ」。
(名古屋へ帰る人)
「今これで帰ろうとした、列車が止まって帰れなかった」
Q.何時に帰る予定だった?
「午後6時半の新幹線を取っていたがキャンセルした。どうせなら泊まっていくかと」
30日、東京駅にはゴールデンウィークの予定の変更を余儀なくされた人が大勢。
名古屋駅でも…
(森本琴衣記者)
「東海道新幹線は、さきほど午後7時に運転を再開しましたが、改札周辺は多くの人で混雑しています」
新幹線の案内表示には、遅れの文字がずらり。

(大阪に帰る人)
「今の時点で、1時間遅れ。帰るのが遅くなりますね…」
「あしたは大阪で仕事」
ゴールデンウイーク中日の30日午後5時半頃に、岐阜羽島駅と米原駅の間で発生した停電の影響で、東海道新幹線は名古屋と新大阪の間で約1時間半、運転を見合わせました。
(姫路に帰る人)
「ロースとんかつ丼が晩ご飯。いつ新幹線が来るかわからないので、食べられない。気長に待とうと思う」
岐阜羽島駅付近で停車した新幹線の乗客によると、車内の電気は消えていて、自動ドアも手動であける状態だったといいます。


原因は「体長約100センチほどのヘビ」
1日に43万人以上(2023年度)が利用する日本の大動脈がストップした原因が「ヘビ」。
電気設備の点検で見つかった、体長約100センチほどのヘビ。岐阜県大垣市で架線にこのヘビが絡まり、ショートしていたということです。ショートの瞬間を目撃した人は…
(近くに住む人)
「どえらい大きな音。花火かと思った。

(越智駿平記者)
「ヘビが見つかった場所、東海道新幹線は高架になっている。目の前の堤防ではヘビがよく出るということですが、この高さをヘビは這ってのぼっていったということでしょうか」
ヘビが見つかった架線は、地上から10メートル以上の高さがありそうです。JR東海によりますと、ヘビによる停電は「そこまで珍しくはない」といいます。

影響が出た乗客は6万7000人
豊橋駅で4年前に撮影された映像。作業員が持つ棒の先に巻き付いているのは「ヘビ」です。
このときの停電では新幹線が約15分間ストップ。また、おととし東北新幹線で起きた停電も架線にヘビが巻き付いたことが原因でした。

今回ヘビが見つかった場所では、度々、ヘビの目撃情報が。
(近くに住む人)
「結構ヘビに遭遇する。年に3~4回見ている」
「どえらいヘビがいる。マムシもいる」
Q.このあたりの人にとっては珍しくない?
「珍しくない」
1匹のヘビによって、影響が出た乗客は6万7000人。ゴールデンウイーク真っ只中の観光とビジネスに大きな影響が出ました。
