意思に反して声が出てしまう「トゥレット症」と向き合う名古屋の配達員が、被災地・能登で炊き出しを行いました。

ウーバー配達員の棈松(あべまつ)怜音さん(30)は、去年1月に発生した能登半島地震の直後から現地に足を運び、食を通じた支援を重ねてきました。

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ゴールデンウィーク最終日の6日には、珠洲市役所前の「わくわく広場」で炊き出しを実施。会場では、炭火で焼いたうなぎをのせた、うな丼1050食が無料で振る舞われました。

「また来てくれた」被災地・能登に1050食のうな丼 トゥレット症のウーバー配達員と名古屋の飲食店がタッグ
CBC

 今回の炊き出しには、棈松さんの思いに共感した名古屋市内の9つの飲食店も参加。あんかけスパゲティ発祥の店として知られる「そーれ」など、市内の飲食店でつくるグループ「ひじり会」が現地に駆けつけました。

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棈松さんは、「発生から一年以上が経った今も、能登には日常を取り戻せていない人が多くいます。温かい食事が、少しでも心の支えになれば」と話しています。 用意されたうな丼は、珠洲市正院地区の仮設住宅にも届けられました。

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住民からは、「またきてくれた。温かいうなぎが心にしみた」「炊き出しが減る中で、まだ気にかけてもらえていると感じて、心が軽くなりました」といった声が聞かれました。

棈松さんと「ひじり会」は、今後も現地を訪れ支援を続けていくとしています。

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