連日、賑わいをみせる大阪・関西万博ですが、取材中にはこんなことも。
(スタッフ)「アメリカ館は現在列が長くなりすぎて危険なので、一旦受付を停止しています」
長い待ち時間の行列が出来る一方で、こんなパビリオンも!
(大石邦彦アンカーマン)「スペインパビリオン、多くの人が中に入っていきますが、見てください。

この日、比較的スムーズに入れたのは、「海と太陽」をモチーフにしたスペインパビリオン。見所を案内してもらいました。
(スペインパビリオン 広報担当 高橋純子さん)
「下は木造で、その上にタイルを敷き詰めている。このタイルはスペインのサグラダファミリアと同じメーカーが作ったタイル」
そういえば、20年前の愛知万博でも、スペインパビリオンは六角形の外壁タイルが特徴的でした。


大阪万博では、大きな階段をのぼって中へ入ります。館内は「黒潮」がテーマ。海の中にいるような没入型の展示で、日本とスペインが古くから交流してきたことがわかります。待ち時間が短いワケは、このパビリオンの構造にあるようで…
(スペインパビリオン 高橋さん)「下り坂になっているので、比較的進みやすいと好評」
(大石)「展示方法だけでなく人の流れも考えて、なんとか並ばせない万博に?」
(スペインパビリオン 高橋さん)「『みんなに開かれたものにしたい』というのが、スペイン館の意図」
(大石)「だからこれだけ見どころがあって人気なのに、待ち時間ゼロなんですね」

穴場パビリオンはこちらも。
日本に持ってきたのは…12トンの岩塩
予約なしで入れる「コモンズD」。25の国と地域の展示が一つの建物で見学できます。
パキスタンのブースは、床のタイルまですべて岩塩。日本に持ってきた岩塩の量はなんと12トン!


(パキスタンパビリオン 統括マネージャー サジャード・シャーさん)
「今一番聞かれるのは『これ本物ですか?』って。他の国を見るとみんなテクノロジーで戦っているが、我々は自然の方に力を入れようと」
一方、キューバでは…
名古屋でダンススタジオを経営するマレロさん。
(体験した人)
「初めて。楽しかった」
「できなくても楽しめる」

(エルメス・マレロさん)
「愛知万博の時も同じように出ていた。あの時の経験を生かしてキューバ文化をできるだけ正しい形で伝えたい」
輸出許可下りず…開幕には間に合わなかった展示品も
そして、コモンズDのパレスチナ自治区。4月に取材した時は…
(大石・4月14日)
「本来はガラス工芸や陶磁器などパレスチナの工芸品が展示される予定でしたが、まだ届いていません。イスラエルの輸出許可が下りていなかったので、開幕には間に合わなかったんですが、ようやく許可が下りて、現時点ではフランスの港まで到着したそうです」

この状況に進展が。展示品が届きました。
案内している、大学生・柳瑠音さん(21)は、岐阜県土岐市の出身です。
(パレスチナパビリオンスタッフ 柳瑠音さん(21))
「コモンズDは、皆さんにとってなじみのない国ばかりでより面白さがある。自分の知らない国や文化を知ることで新しい扉が開いて、自分たちが暮らす世界が広くなる」

