渋滞による事故も起きたETCのトラブルで、国土交通大臣がNEXCO中日本の社長を呼び、口頭で「厳重注意」しました。
先月、中央道や東名高速など1都7県17路線のETCが、約38時間にわたって使えなくなりました。

(NEXCO中日本 縄田正 社長)
「(大臣の反応は)最初の料金収入に対する対応に一貫性がなかったということで、お客さまに大変なご迷惑をおかけしたということを遺憾に思うと」
「利用者への丁寧な対応と再発防止策を」

NEXCO中日本は、システム障害を受けてETCレーンを開放。その場で料金を払わずに、ホームページを通じて料金の「後払い」を手続きするよう求めました。しかし今月2日になって、この方針を撤回。後払いの請求手続きも中止し、ホームページも閉鎖。当時の通行料金は実質、無料にすると言い出したのです。

(NEXCO中日本 縄田正 社長)
「(方針が変わった理由は)ETCの通信を切ってしまった料金所があり、そこを通過したお客さま(がいる)。不公平性みたいなものも考慮して、そしてお客さまへの“おわび”もしなければならない。この2点を総合的に勘案して料金を還元させていただく」
中野国土交通大臣は、きょうNEXCO中日本の縄田正社長を呼んで、口頭で「厳重注意」。利用者への丁寧な対応と、再発防止策を求めました。NEXCO中日本は、大規模トラブルへの対応マニュアルの策定を急ぐ方針です。