東京2025世界陸上の女子マラソン代表に選ばれた、岐阜県出身の安藤友香(あんどうゆか)選手。独特なランニングフォームが原動力です。
岐阜県海津市出身、安藤友香選手(31)。安藤選手の代名詞は「忍者走り」。両手を下げ、大きく振らないフォームでヒタヒタと走ります。
代名詞の通り、まさに忍者のような独特なフォームで、チームメイトと比べるとその違いがよくわかります。

(安藤選手)
「(忍者走りは)効率いいのかなと。自分を信じてやっているので、自分はそれで走れているから、信じてやるだけです」
安藤選手にとって、成績を安定させいい結果を残す原動力となってきました。
埼玉県に本拠地を置く実業団チーム「しまむら」の女子陸上競技部に所属している安藤選手。朝の練習が終わると…全国各地で衣料品店を展開する「しまむら」に。

商品をテキパキ振り分け…

安藤選手やチームメイトも普段、品出しなどの業務を行っています。バックヤードを慌ただしく走り回っていたかと思うと…
入荷したばかりの商品を箱から出してテキパキと振り分けたり、カラになった段ボールを手際よく、かつ豪快に潰していきます。
「(仕事は)いろんなことをやらせてもらいたいですし、走り以外でも学ぶことはたくさんあるのですごくありがたいなと思っています」

練習にも仕事にもいつも前向きで、ダメな時にもめげたりせず次に繋げていく安藤選手が陸上を始めたのは中学時代。きっかけは…
「陸上は個人種目だし、試合に1回は出られると思って、まぁいいかと思って陸上部に入ったのがきっかけなんですよ」
意外なきっかけで始めた陸上でしたが、その後、名門・豊川高校に進んで走りに磨きをかけるようになるなど、安藤選手の人生を変えるものになっていきました。

「昔は暗かったなと…」
(安藤選手)
「大げさに言うと(陸上は)人生が変わったものなので、救われたというか人生をいろいろ変えてもらったもの」
そんな安藤選手に自分の性格について聞いてみると…
「めちゃくちゃ天真爛漫で明るいとかじゃないけど、ただ昔は暗かったなと思って」

昔は暗かったと話しましたが、取材中は笑顔がたくさん飛び出していました。
「(試合で)全然駄目だったときもへこみますし、やっちゃったってなるけど(それを)自分の肥やしにして、次にまた頑張るというふうにしています」

安藤選手がことし大きな目標に掲げているのが、9月に開かれる東京2025世界陸上。2017年に出場した世界陸上・ロンドン大会では思うような結果を残せなかった安藤選手。今回、リベンジに意欲を燃やしています。
「リベンジといいますか、そういうチャンスをいただいたので、これから頑張ろうという気持ちです」
安藤選手が挑む東京2025世界陸上。2度目の世界陸上で代名詞の“忍者走り”に注目です。
「諦めずにゴールした時にやりきったと言って、もう2017年みたいに後悔を残さずにやりきって、できれば入賞して終わりたいので頑張ります」
