アジア大会のボランティアに市民らを無断で登録したことを認め謝罪した、名古屋市議会の上園晋介副議長が副議長を辞職しました。
(上園晋介 市議)
「名古屋市議会・副議長の辞職願を出させていただいた」
就任からわずか1週間の"スピード辞職"となりました。
(上園晋介 市議)
「私が起こした勝手な行いによって、26人の個人情報を流出させてしまったこと。(大会の)開催を前にしての私の大変大きな事案に対し、深くおわび申し上げる」

上園市議は過去に名刺交換した26人の個人情報を勝手に使い、アジア大会のボランティアに登録していたことが明らかになっています。
所属する市議団「名古屋民主」には議員1人あたり30人のボランティアを集める"目標"があり「焦りがあった」と話していました。
そして、きょう市議団に所属する議員を集めた緊急の団会議が開かれ、上園市議も出席。これまでの経緯を説明した上で「副議長の辞職」を伝えたということです。
「まずは謝罪を最優先に」議員辞職はしない考え

一方で「議員」の職については…
(上園晋介 市議)
「今はまだ26人への謝罪を続けているところで、まずは謝罪を最優先に行っているところ」
現在3期目の上園市議は議員辞職はしない考えを改めて示しました。

(名古屋民主 服部将也 団長)
「26人というよりも、1人でもあってはいけないこと。ノルマという認識では私はなかった。30人を目標に、みんなで頑張ろうと意思確認をしたところだったが。1人1人受け止め方が違ってしまったのかな」
名古屋市議会は一時的に副議長不在となり、6月定例議会で新たな副議長が選出される予定です。