JR東海は東海道新幹線の運転見合わせなどを決める降雨量の基準を、6月から見直すと発表しました。

JR東海によりますと、東海道新幹線では沿線59か所に雨量計を設置し、降雨量が基準に達した時に徐行や運転見合わせなどの運転規制を行ってきました。

しかし、近年では長時間に及ぶ豪雨が増えていて、去年8月29日から9月1日にかけては台風10号の接近で記録的な大雨が降り続き、東海道新幹線は合わせて1300本が運休しています。

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JR東海は、こうした状況や独自の研究結果を踏まえ、6月からこれまでの全線一律の規制値を見直し、地形などを反映した新しい評価指標「土壌雨量」を導入します。

土壌雨量は、降った雨が土の中にどれだけ溜まっているかの水分量を数値化した指標で、沿線の地形や過去のデータを反映し、雨量計ごとに規制値を設定。24時間以上にわたって強く降り続く雨が、設備に与える影響をより正確に把握できるようになり、より適切に細かく運転規制の区間を決めることができるということです。

東海道新幹線 6月から新しい「降雨運転規制」 全線一律の規制値見直し 地形など反映の新しい評価指標「土壌雨量」導入 【JR東海】
CBC

今回の見直しで、運転見合わせとなる雨の基準は、一時間降雨量が60ミリ以上か、新たに設けた土壌雨量が規制値を上回る場合となります。

JR東海は今後も必要な設備の強化や規制値の見直しを続けていくとしています。

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