投手転向4年目のドラゴンズ・根尾昂投手(25)。CBCテレビでは、半年前から密着取材しています。
ドラフト1位として将来を嘱望されながらも、野手としては思うような結果を残せず投手転向。異例の道をたどる根尾投手。
ことし、一軍に初めて合流したのは4月末。
(根尾投手)「すみません、朝から連れまわして」
(ディレクター)「緊張はしますか?」
(根尾投手)「いや、多分しているんですけど。変わらず、変わらずいきます」
初登板は広島、マツダスタジアム。2試合続けて1回を無失点に抑えます。
そして、多くのファンが詰めかけたゴールデンウイーク最終日。自己最速を更新する、155キロ。投手転向4年目、進化を証明し期待感が高まります。
しかし、5月20日のDeNA戦では、2番手で登板するも5失点。首脳陣の期待には応えられませんでした。

「僕は2、3イニング投げていかないといけない立場にいる」
5月末、ナゴヤ球場には二軍降格となった根尾投手の姿が。

(ディレクター)「取材場所がバンテリンから変わって、ナゴヤ球場でお会いすることに」
(根尾投手)「全然。すみません、急に場所が変わってって感じです」
掴み切れない自分の居場所。
(根尾投手)
「結果を出している選手を首脳陣も使いたくなるし、僕は2、3イニングを投げていかないといけない立場に今いる。そこを全うするだけ。そこで抑えるためにもう一回二軍に来ているので、そこは受け止めています」
「井上監督も僕の立ち位置的に『こうなってほしい』というのはあると思う。直接『こうなりなさい』とは言われていないけど、(僕が)求めているモノも一緒だと思うので、実現できるようにやりたい」

かつての甲子園スターの現在の立ち位置。殻を破れずにいるように見えるかもしれない。でもそうではないと、かつての指導者は話します。
恩師が明かす“意外な一面”
根尾投手が中学生のときに所属していた、飛騨高山ボーイズ。子どもたちが練習に使うマシンは、根尾投手が寄贈したものです。

ここで根尾投手の指導をしていた、黒木博也コーチ。
(黒木コーチ)
「本当にブレないので。

努力の天才、だけど不器用。根尾投手、再出発です。
(根尾投手)
「こういう風にしていきたいというのはある。それは言えないけど、それを突き詰めていく時間かなと思います」
根尾投手は、どんな野球選手を目指すのか。密着取材は続きます。

CBCテレビ「チャント!」2025年6月3日放送より