長嶋茂雄さんとドラゴンズの縁と言えば…

■1974年10月 後楽園球場
(長嶋茂雄さん)「我が巨人軍は永久に不滅です」

この名言を残したのは現役最後の公式戦、ドラゴンズ戦の後でした。

そして、引退から20年後の1994年。

国民的行事と呼ばれた「10・8決戦」の相手もドラゴンズでした。史上初の同率首位同士、勝ったチームがリーグ優勝という試合で長嶋さん率いるジャイアンツが勝利を収め、4年ぶりのリーグ優勝を果たしました。

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さらに、この2年後の1996年。この年、首位と最大11.5ゲーム差をつけられたジャイアンツが夏以降、破竹の勢いで勝ち続け「10月6日」、ナゴヤ球場の公式戦最終試合でドラゴンズを破り優勝。長嶋さんの名言「メークドラマ」は流行語にもなりました。

そして、ドラゴンズの監督を務めた高木守道さんとは学生時代から深い絆がありました。35年前、CBCテレビ「サンデードラゴンズ」での対談です。

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「サンドラ」で語った“長嶋茂雄伝説”

(高木守道さん)「私が(県立)岐阜商業に入学した1年のとき、長嶋さんが立教大学で(東京)六大学のスーパースター、岐阜商業にコーチに来ていただいたときの写真です」
(長嶋さん)「そのときにノックをした。一、二塁間に打ったときに球への入り方が、際立ったフットワークを見せた。それからドラゴンズと契約したという情報が入った」

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スーパースターでありながら、気さくな人柄。

番組では“長嶋茂雄伝説”ともいえるドラゴンズ戦での驚きのエピソードが紹介されました。

(久野アナウンサー)「バット持たずにバッターボックスに入った」
(長嶋さん)「これも中日のゲームでした。あのときは4打席とも敬遠されました。

大変生意気だったんですが、バット持たずに打席で構えた。ストライクを入れてくれると思った矢先、高めのボールでどうぞ一塁に歩いてください」

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ドラゴンズに立ちはだかった“強いジャイアンツの象徴”

そして、番組の最後には…

(久野アナウンサー)「長嶋さん、きょうはいろいろとお話をありがとうございます。僕としては全然伺いたいことを伺えていない」
(長嶋さん)「また一つチャンスがありましたら(笑い声)」
(久野アナウンサー)「ほんとうですか!?ぜひ!」

この言葉は、社交辞令ではありませんでした。

3年後の1993年、長嶋さんがジャイアンツの監督に復帰したとき、サンデードラゴンズのレギュラー出演者だった星野仙一さんとの注目の対談が実現しました。

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(星野仙一さん)「わがドラゴンズをどう見ていますか?」
(長嶋さん)「何と言ってもピッチングスタッフがいいし、特に今中・山本昌、あの左(投手)にうちは弱い」

選手として、監督としてドラゴンズの前に強いジャイアンツの象徴として立ちはだかった長嶋さん。

熱い戦いをありがとうございました。

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